イギリスでワーキングホリデー YMS
イギリスのワーキングホリデーは他のヨーロッパ諸国のワーホリとはちょっと違います。まずはその名前。正式な名称は「YMSユース・モビリティ・スキーム(Youth Mobility Scheme)」。それから、ホリデーがメインの他国と違い、現地で就労するためのビザとなっています。それから何と、滞在できる最長期間は2年間!語学学校に通って本場の英語をブラッシュアップし、就労経験を積み、そしてもちろん旅行も思う存分できてしまいます。毎年応募者が殺到し、抽選の競争率が非常に高いことで知られるこのYMSビザを見事取得して現地に向かうステップイン旅行保険のお客様に、ビザ取得までの長い道のり、申請時のアドバイスなど貴重なお話を伺いました。YMSビザの申請情報と合わせて、ぜひご一読ください。
イギリスのYMSビザはとても人気があるビザで、毎年抽選で当選した方のみ申請の権利があります。抽選で当選する確率は宝くじに当たるようなものだという情報も目にしましたが、1回で見事当選なさったのでしょうか。
3回目の応募で当選しました。まず、ワーホリに興味を持ったのは大学生の時になるので今から10年ほど前になります。「色々国があるな、いつか行きたいな、海外で生活してみたいな」という思いが当時にはありました。しかし、資金もなかったのでとりあえず働いて資金を集めることにしました。イギリスのワーホリが2年で抽選式だと知ったのは2015年ごろだったと思います。留学エージェントの無料セミナーなどに参加をして詳しくチェックし始めたのは2018年です。その頃には資金も確保できたので、2019年から抽選に応募し前期後期とも落選、2020年の前期に当選しました。
当選した方がビザ申請に進むことになりますが、申請準備の時点で気をつけることなどはありましたか。これから申請をしたいと思っている方に、何かアドバイスはありますでしょうか。
まずは情報収集だと思います。主にTwitterにはなりますが、同時期に当選した人や今YMSで渡英されている方の情報は知っておいてよかったと思います。申請で困ったことの共有、お得な航空券の買い方、携帯電話や住居など生活に関すること、現地での就活、コロナの隔離について、、、とにかくいろいろな情報を発信してくれている方が多いです。Twitterでは書ききれない内容のことはご自身のブログやnote、YouTube等で紹介してくれています。個人的に数ある留学エージェントよりも詳しい情報だと感じています。
ビザの申請や準備には結構お金がかかりました。NHSも2020年の後期の当選者から値上げされたみたいです。地方在住だと、ビザセンターが大阪と東京にしかないので、そこまでの交通費もかかりました。またコロナ禍で仕事がなくなってしまい、貯金がすり減っていくのが怖かったと現地の人からお聞きしました。準備資金に関しては個人差はあるのですが、私は余裕を持っていたほうが安心だと思います。
申請書類の準備などは、すべてご自身でやったのでしょうか、もしくはエージェントなどのサポートを必要としましたか。
申請は自分で行いましたが、ワーホリネットさん(https://workingholiday-net.com/)がとても詳しくビザの申請に関する情報を提供していたので、そちらを参考にしました。自分で申請された方は多くの方がこちらの情報を参考にしていると思います。
余談になりますが、はじめの項目で申し上げた無料セミナー(A社)では英語圏のざっくりとした説明を聞きました。担当者はあまりイギリスに詳しくない印象で、オーストラリアのワーホリを勧めていました。イギリスのビザサポートは別途申請費用がかかるようだったのでここは利用しませんでした。次にイギリス専門のエージェント(B社)も申請手続きに数万円かかるとのことだったので利用しませんでした。
ビザの申請自体は、時間はかかりましたが自分でもできる印象です。ワーホリネットさんがYMSの当選者向けにセミナーを開催してくれているので、当選者の方はぜひ参加をおすすめします。斡旋などはなかったです。
現地滞在に際しては、NHS*に加入することになります。ビザ申請時にはそれ以外の保険は求められないかと思うのですが、今回、ステップイン旅行保険にご加入いただいたのはどのような理由からだったのでしょうか。
YMS仲間からの情報で御社を知りました。まず、NHSでは予約が取りにくいとか時間がかかるなどの声を聞いていたので、別途保険に入ることは決めていました。また、賠償責任の保険も入っておいたほうがいいと聞いたので、どちらの補償も含まれている保険を色々と探していました。日本の大手保険会社は補償は手厚いのですが、とにかく費用が高い(2年で37万円でした)、そんなにお金が払えないと思ったのでやめました。YMSで利用されている方も多いと思われるC社は契約期間が最長1年(16万円くらいで大手より安い)だったのでやめました。C社を利用されている方は1年契約から延長してもう1年契約される裏技?みたいなのがあるようですが、はじめから1年以上滞在するとわかっているので、虚偽の告知になるのではないかと思ってやめました。あとは海外のD社も費用が安く気になったのですが、盗難の補償がないことと約款が英語で読む気になれず(これから英語は勉強します)やめました。
ステップイン旅行保険を選んだ理由は補償内容が充実しており、日本の保険会社で契約するよりも費用を抑えられると思ったからです。約款も日本語だったため助かりました。また問い合わせの対応も早く、顔も見えない中、メッセージでの回答も丁寧にいただけたのも好印象でしたので契約させていただきました。海外で困ったとき、いざというときに日本語で相談できる存在はとてもありがたいと思います。
YMSビザは、他国のワーホリビザとは違い、最長2年間現地に滞在できます。現地では、どのような滞在計画を立てていらっしゃるでしょうか。
コロナ対策の隔離期間を終えたあとは、2ヶ月間語学学校に通います。2ヶ月はホームステイで滞在します。2ヶ月目あたりから就職先と住居を探す予定です。仕事はビザが2年あればオフィス系の正社員を考えていたのですが、英語力もまだ未熟であることや、コロナで渡英できずビザの期間が減ってしまったので、今はアルバイトで考えています。アルバイトで生活費を支払い、少しづつ貯金ができたら、イギリス国内やヨーロッパへ時間を見つけて旅行をして過ごしたいと考えています。
他国のワーキングホリデーは「ホリデー」の意味合いが強いですが、YMSビザは就労のためのビザとなっています。現地ではどのような仕事をしてみたいとお考えですか。
最初で最後のワーホリとなるのですが、まずは日系のレストランや販売店がいいかなと考えています。英語が話せるようになったら、雰囲気のいいカフェやスイーツ店にも挑戦したいと思ってます。英語を話せるようになって帰国するのが目標なので、できれば人と関われる業務がいいと思っています。
一生に一度のイギリスでのワーキングホリデー。実り多き滞在になるよう、応援しています。現地で病気になったりケガをしてしまった場合など、何かご不明な点が出てきましたら、いつでもお気軽にステップイン旅行保険の日本人スタッフまでお問い合わせください。
【イギリス・YMSビザ申請情報】
- 正式な名称は「Youth Mobility Scheme/YMS」
- ビザで滞在できる最長期間は2年間
- 就労が目的のビザであり、現地ではフルタイムで仕事ができる。就労期間の制限もなし
- 日本国籍を保有し、子どもを同伴しないこと
- 例年2回(通常は1月と7月)の応募期間があり、そこで抽選に当たった人のみがビザの申請手続きに進むことができる
- 申請時に18歳~30歳であること(渡航時に31歳でもOK)
- 過去28日間、最低2530ポンドの資金が口座にあることを証明する
- 日本からも日本国外からも申請が可能
【ビザ応募~取得までの流れ】
イギリス大使館HPにて、募集要項が発表される
応募期間内にオンラインで申請する
当選者にのみ、今後の申請の流れについて案内が届く
オンラインで申請する
ビザ申請料とIHS保険料を支払う
※イギリスに6ヶ月以上滞在する日本国籍者は、「Immigration Health Surcharge」として、 ビザ申請時にイギリスの医療制度であるNHSへの料金を支払わなくてはいけない。
ビザセンター来館の予約を取る
必要書類を持って自分でセンター(東京または大阪)にて申請する
ビザ発給
【*イギリスの国民保険サービスNHS (National Health Service) 】
イギリスに6ヶ月以上滞在してビザの発給を受けている留学生や、ワーキングホリデーの参加者は、滞在中の医療費は無料でNHSのサービスを受けることができます。健康保険付加料(IHS :Immigration Health Surcharge)をビザ申請提出時に支払う事が義務付けられています。
NHSは医療が無料になる反面、「予約を取るのに恐ろしく日数がかかる」「プライベートの病院は対象外になる」など、これだけでは心許ないというお声をよく耳にします。そのため、YMSビザ申請時には問われないものの、別途、海外旅行保険にも加入して現地滞在をする方が多いのが現状です。
ステップイン旅行保険では、歯科治療や妊娠出産時の補償、処方箋を含む病気やケガの治療費の補償(外来・入院)、その他、緊急時の帰国移送、盗難時の荷物保険、賠償責任保険、傷害保険など、外国滞在時に必要な補償を網羅した各種保険プランをご提供しております。
EU加盟国ならびにシェンゲン協定加盟国で一律に適用され、EUから離脱したイギリスもこれまで通り対象国に含まれます。ワーホリ滞在をしながら、ヨーロッパ各国を旅行したい時にももちろん同様にご利用いただけます。
参考:駐日英国大使館
- 基本プランに含まれています。
オプションプランのうち保険料が別途明記されている保険は、ご希望に応じて補足加入が可能です。各保険の補償内容の詳細は日本語の保険約款でご確認いただけます。
ステップインが提供する保険は、ドイツ旅行保険大手HanseMerkur社の保険です。
現地滞在期間または保険契約期間が13カ月以上の場合は、新規・延長契約ともに疾病保険の保険者が同社子会社のADVIGON社に移ります。保険プランや補償内容等は同じですのでどうぞご安心ください。