———Aさんは研究員のご主人の帯同家族としてドイツにいらっしゃったわけですが、現地滞在中はどのような生活を送っていらっしゃったのでしょうか。
「ドイツに行ってすぐの頃はドイツ語のプライベートレッスンに週に1回、1時間通っていましたが、短期間でドイツ語を習得したかったので現地の語学学校に通いました。語学学校は週5日、毎日5時間の授業で、クラスには東欧から来た生徒が多く、アジア人は私一人だけでした。毎日長時間の授業と大量の宿題で、すぐに一日が過ぎてしまうような日々を送っていました。
授業がない日などは現地で出来た日本人の友達と遊んだり、一人で街を散策したりしていました。また我が家はオランダまでバスで10分の距離だったので、オランダにもよく買い物に行っていました。ドイツでは日曜日はお店がお休みなので、日曜日はオランダのスーパーに行くのが定番でした。また我が家からはブリュッセルも電車で1時間で行くことが出来たので、よく遊びに行っていました。」
———ドイツでは銀行口座を開設しましたか?開設手続きは簡単でしたか?
「Aachen Sparkasseで口座開設をしました。必要な書類は住民票だけだったと記憶しています。」
———ドイツでの生活全般について。楽しかったこと、大変だったこと、カルチャーショックを受けたことなど、心に残った思い出をお聞かせください。
「私たちが住んでいたアーヘンの街は日本人が比較的少なく、日本の物もなかなか手に入りません。ドイツに渡った当初は、料理をするにも2時間ぐらいかかっていました。日本のように便利な食材がなく、お肉も薄切りがないので、塊のお肉を解体することから始めたこともあります。豆腐も自分で作りましたね。小麦粉が非常に安価で手に入ったので、パン、うどん、ケーキ、餃子などをよく作っていました。薄切りのお肉や刺身が食べたいときは、肉屋と魚屋に注文して調達していたこともあります。」
———ドイツ料理は美味しかったですか。
「カレーブルスト(カレー粉のかかった焼きソーセージとハクセ(骨付き肉)をよく食べていました。」
———慣れない外国で妊婦生活を送り、出産後は赤ちゃんとの生活が始まったわけですが、当時の思い出やエピソードをお聞かせください。
「私は初めての妊娠をドイツで経験しました。つわりが酷く、スーパーの臭いや外国人独特の臭いがすごく辛かったことを覚えています。日本のようにあっさりとしたゼリーのような物がなく、毎日りんごとネクターばかり食べていました。
産婦人科は、我が家から電車で1時間半かかるデュッセルドルフにある日本人ドクターの居る病院に通っていました。日本の産婦人科のように4Dエコーを毎回行ってもらうことは出来ませんでしたが、一人ひとりの受診時間は40分くらいと長く、丁寧に診てもらえました。何か異常があるときは先生の自宅に電話してもよいと言われていたので、何度か電話させてもらったこともあります。
その先生が主催する妊婦講習にも参加しました。同じ月齢の妊婦さんが集う場で、連絡先を交換したり、講習の後は皆でお茶をしたりしていました。子供が生まれた時は順々に出産レポートを送りあったりもしました。子供が生まれてからは講習で友達になったメンバーと時々お茶をしたり、バーベキューをしたりしたので、異国での子育ても講習で出会ったメンバーと情報交換できたことで困ったことはありませんでした。
日本に帰国してからも当時のメンバーと交流があり、メールをしたり会ったりしてお互いの子供の成長を報告しあっています。友達の中ではドイツで出産した人も多く、日本と異なる入院期間の短さや、自宅に来てもらう助産師さんの話などが日本と異なり非常に興味深かったです。例えば、自然派の助産師さんによると、赤ちゃんの沐浴はお湯に牛乳とオリーブオイルを入れる、沐浴は週に1度程度でよいらしいですが、私たちの産婦人科の先生は、皮脂分泌が欧米人と日本人は違うので、日本人は毎日沐浴させなさいと仰っていました。
ドイツにいた頃、先生から『日本人は後ろから見ても前から見ても、大きなお腹をしていても妊婦には見られないから、自分で「私は妊婦です!」とアピールしなければ気づかれない』とよく言われていました。実際に私も妊婦と見られず、ご年配の方に『席を譲って』と怒られたこともありました(笑)。」
———小さな子どもがいる場合、外国生活にあたって特に準備しておいた方がいいことなどはあるでしょうか。
「赤ちゃん用の膨らますタイプのベビーバスを持っている方がいましたが、非常に便利だと言っていました。自宅のお風呂にはバスタブが付いていても、旅行などでホテルに宿泊した際はバスタブがあるとは限らないので、持って行くと助かると思います。
小さい子供の身の回りの物に関しては、現地にも同じ物があるので、日本からあまり持ってこなくても大丈夫だと思います。日本にしかない予防接種もあるので、予防接種履歴が載っている母子手帳や予防接種手帳は渡航時に持っていく事をお勧めします。 また、現地で見知らぬドイツ人に怒られたのですが、ドイツでは暑い日でも子供に靴下と帽子は必須でした。靴下はどんなに暑い日でも履いていないと怒られました。日本だと赤ちゃんは冬でも裸足の子をよく見かけますが、その感覚でドイツに行くと怒られてしまうかもしれません。」
———日本からドイツに持ってきて役だった物、持ってきたらよかったと思った物はありますか。
「日本から持っていったもので一番役に立ったのは炊飯器です。現地で購入することもできますが、日本の炊飯器で炊いたお米はやっぱりおいしさが全然違いました。日持ちのする乾物(昆布、わかめ、干ししいたけなど)も非常に重宝しました。あと、ドイツ製のものも使いましたが、メイク落しは日本製の物を持っていった方が良いと思います。ドイツではふき取りタイプが多く、オイルタイプもありますが、日本のものと比べると非常に落ちにくいです。もし次に海外赴任する機会があるとしたら、ガスコンロを持って行き、鍋をしようと思っています!」
———Aさん、ドイツでは充実した毎日を過ごされたようで、ステップイン・スタッフ一同、とても嬉しく思います。この度はステップイン旅行保険をご利用いただき、誠にありがとうございました。またいつか、ご家族でヨーロッパにいらっしゃる機会がありましたら、ぜひステップイン旅行保険をご利用ください。