ヨーロッパ諸国の治安について一概に言うことはできませんが、日本と比較すると、全般的に決して治安が良いとは言えません。ですので、日本にいた頃のように現地で振る舞っていると、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことが往々にしてあります。
まずは、正しい認識を持っておくことが大事です。その認識があるかないかで、現地での行動は全く違ってくるものです。
犯罪にはスリや窃盗などの金銭が絡むもの、暴行などの身の安全に関わるものなどいろいろありますが、最も多いのは何といってもスリです。ステップイン旅行保険のお客様が実際に遭ってしまったスリ被害の状況についてまとめてみました。
1 荷物の盗難や強奪
スリ被害に遭いやすい荷物
携帯電話-最も被害に遭いやすい物です。カフェなどで飲食中、携帯電話をテーブルに置いておいたところ、注意がそれているうちに盗まれてしまう。 見知らぬ人が自分のテーブルに近づいてきて、意味もなく話しかけてきたので何となく話に乗っているうちに、ふとその人が立ち去ったなあと思ったら、テーブルの上の携帯もなくなってしまっていたというケースはよくあります。
それから、ジャケットのポケットに入れていた携帯電話が擦られてしまうこともよくあります。
財布やバッグ-レストランで食事の後、会計で支払いをしようと思ってバッグから財布を取り出した時、近くにいたスリに強引に財布やカバンを奪われたという事例は意外と多くあります。
スリというより強奪ですが、こういう大胆な行動をとるスリは結構います。日本人の感覚では信じがたい気がしますが、公衆の前で財布などの貴重品を出すときには、周囲に気を配った方がいいですね。
自転車-日本でも盗難の被害に遭いやすい物ですが、残念ながらドイツも例外ではありません。自転車専用道路が比較的整ったドイツに来て、現地で早速新しい自転車を購入する人も少なくないでしょう。
でも、新しい自転車ほど目を付けられやすいというのはどこの国でも同じです。住居敷地内にある自転車置き場に自転車を停めておいたところ、鍵をかけていたにも関わらず盗まれてしまうケースも時々あります。ドイツで一般に使われている自転車のカギは日本のものに比べてとても頑丈なものが多く、防犯のためにさらに鍵を2つ、3つとかけている人がいますが、それは一つ名案です。
よくあるスリの手口
ベルリンの日本大使館サイトで紹介されていた、よくあるスリの手口についてご案内します。まさかと思うかもしれませんが、すべて実際にステップイン保険のお客様にも起こってしまったことがある事例です。(不覚ながら、私自身にも未遂ながら起きてしまいました)現地で似たようなシチュエーションに遭遇したら、すぐに警鐘を鳴らしてください。
ダンススリ―道で向こうから歩いてきた人物が、おもむろに自分の前でダンスをしたり、空手のポーズ(らしきもの)を取ったり(日本人相手だからか?)しながら接触してきて、からかわれているのかなと思っているうちに気づいたらポケットに入っていた携帯が擦られてしまっていた。
あいさつ・ハグスリ―街中で数人がにこにこと近づいてきて、いきなり何やら挨拶らしきものをしながらハグしてくる。何となく友好ムードが漂っているので「え、何??」と油断してしまいがちだが、彼らが立ち去った後にバッグの中に入っていた財布が盗まれてしまったことに気づく。普通、いきなりボディコンタクトを取ってくる人はいませんので、不自然なほど自分に近づいてくる人がいたら、にこにこしていても要注意です。
妨害スリ――行く手が遮られる場合。例えば階段やバスや電車に乗る際に、二方向から挟まれてしまい、その際にバッグに入っていた貴重品などをとられてしまう。
スリに遭いやすい場所
電車の中――圧倒的に被害が多いのがここです。特に混雑している車内や深夜などは要注意です。ICEなどの長距離列車には大抵、座席の頭上や荷物置き場などにスーツケースなどを置けるスペースがありますが、ここに荷物を置いておくのも実は危険です。荷物は必ず、常に自分の目の届くところに置いておきましょう。
注意!電車の中でうとうと寝てしまうことが多い日本人ですが、これはスリにとっては願ってもない状況です。寝ている間に荷物の盗難に遭ってしまった場合、自身の過失によると見なされて保険が適用されないこともあるので気を付けてください。ちなみに、車内で寝る人は現地ではあまりいません。
駅構内―電車の乗降時、ホームへの階段、キオスクなど、スリがあちらこちらに潜んでいると思っておいて間違いありません。大きな都市の主要駅を利用する場合は特に注意が必要です。
イベント会場―ドイツに来たら、ブンデスリーガのサッカーの試合を生で見てみたいという方も多くいらっしゃるかと思いますが、サッカーのスタジアムでも盗難は頻繁に起きるので、試合に夢中になりすぎるあまり、自分の荷物がどこにあるのか忘れてしまわないよう気を付けてください。それから、ドイツの冬の風物詩であるクリスマスマーケットも、残念ながらスリの多発地帯です。貴重品はジャケットなどの内ポケットに入れておくといいでしょう。バックパック等を持っていく人は、できるだけ体の前に掛けることをおすすめします。
※スリ被害に遭ってしまったら
被害に遭ってしまったら、まずはすぐに(できる限りその日のうちに)最寄りの警察に盗難届を出してください。この盗難届は、その後の保険金請求の際に提出が求められる必須書類です。
2 寄託荷物の損害や遅延到着
盗難の次に多い荷物保険の損害事例は、寄託荷物の損害です。飛行機に乗る際にスーツケースを預け、目的地に到着したら壊れて出てきたとか、それでも出てきただけましだけれど、待てども待てども、自分のスーツケースが出てこなかったというケースはよくあります。現地に到着して、いきなりこれではショックが大きいかと思いますが、まずは気持ちを落ち着けて、荷物保険のことを頭に思い浮かべてください。こういう時のためにも、海外旅行保険は日本出発日から加入しておくことが大切です。
→スーツケースの損害、紛失が起こってしまったら、空港の荷物受取場所(もしくは航空会社のサイトからオンラインで)損害(紛失)届けを必ず出してください。利用した航空会社で補償が行われる場合もありますので、その点についてはその場で確認してください。ステップインの荷物保険に加入している場合は後日、必要書類を揃えて保険金請求手続きを進めていただくことになります。
また、自分が現地の空港に到着した日にスーツケースが到着しなかった場合、後日遅れてスーツケースが手元に届くことがあります。その場合、手元に届くまでの間、現地で生活する上で必要な日常品を購入することがあるかもしれません。必要日常品の購入費用も荷物保険の請求対象となりますので、購入した品物のレシートはなくさずに保管してください。