コロナウイルスと共存して生活する ドイツ現地リポート

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、ドイツでも市民の毎日の生活リズムが大きく変わりました。ドイツでワーキングホリデーや留学、研究滞在を計画していたものの、先行きが不透明なために日本にひとまず留まっていらっしゃる方も多いことかと存じます。ステップインではここ最近、そんな皆さんから「ドイツでの日常生活は実際にどんな様子なのか知りたい」というお問い合わせを大変多くいただくようになりました。

京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授は、自身が発信する新型コロナウイルス情報サイトで「新型コロナウイルスへの対策は長いマラソン」だと言っています。コロナウイルスとの闘いは持久戦となるため、初めから全力疾走をしてしまっては途中で息が切れてしまう、我慢して対策を継続することが大事、「最初が大事。いいペースを見つけて走りだすとうまくいく」と意見を述べています。実にその通りだと私は思いますが、皆さんはいかがでしょうか。ドイツで感染が急速に拡大し始めた2月終わりから3月初め頃、少しの辛抱だ、イースター明けまで我慢すれば落ち着くだろうと思っていたドイツ人は私も含め多かったように思います。「Bleib zu Hause(お家で過ごそう)」と盛んに言われました。でもイースター休みが終わった4月後半現在、どうやらまだまだ終わりではなさそうだ、コロナウイルスとはしばらく共存しながら生活を回していかなくてはいけないと、ここ最近だれもが思い始めました。

ドイツといっても東西南北、地方によって状況は異なります。ドイツは連邦制ですので、州によってコロナウイルス感染対策が異なる場合もあり、一概にドイツ全般の状況としてご案内することは難しいですが、その点についてはご了承いただいた上で、ここではステップイン旅行保険のオフィスがある西部ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州のボン周辺地域における「非日常的な日常生活」について、少しずつ書き連ねていこうと思います。近い将来、ドイツへの渡航を計画している皆様、お子様をドイツ留学等に送り出している日本の保護者の皆様などに向けて、一般のニュースでは拾いにくい現地の様子をお伝えできたらと思っております。状況は刻々と変わっていきますので、随時内容もアップデートしていく予定です。事態が一日も早く収束し、このリポートが必要なくなる日が少しでも早く来ることを願いつつ、それまでの間、皆さんが知りたいと思っていらっしゃること、知っておくと役に立つ情報をたくさんお届けできたらと思っておりますので、どうぞ皆さん、我慢強くお付き合いください。

第33回(8月3日) ベルリンで抗議デモ

コロナウイルスの感染拡大を防ぐために実施されている様々な行動制限に抗議する人々がベルリンで今月1日、大規模なデモを開催したニュースについてはご存知の方も多いことでしょう。参加者は「自由の日」をモットーに掲げ、対人距離を取ることやマスクを着けることに対し、人権や自由を侵害すると主張しました。メディアの発表によると、参加者は約2万人にも上り、そのほとんどがマスクを着けていませんでした。ベルリン中心部を「密」など全く気にすることなく練り歩き、抗議の声を挙げる群衆の映像をテレビなどで見て、唖然とした方も少なくないことと思います。

ドイツでは現在、公共の屋内や交通機関を利用する際にはマスクの着用が義務付けられていますが、第2波の到来が指摘される中、屋外でのマスクの着用を求める声も挙がっています。しかし、日本とは違ってそもそもマスクを風邪を引いたときなどに着ける習慣がないためか、マスクを着けることに抵抗を感じる人が一定数いることは事実です。もちろん、それが「人権侵害」に当たるとまで考える市民は少数派で、大半の市民はそうは言ってもお互いに感染を防ぐために、決まりを守ってマスクを着け、日常生活を送っていますが、最初の頃の緊張感が緩み、また暑さのための不快感も加わり、マスクを嫌がる声も巷ではここ最近ちらほら聞こえてきます。

一時、下降線を辿った感染者数も夏休みに入ってまた残念ながら上を向き始め、まだまだコロナウイルスとの共存は終わりが見えてきません。ここらが一つ、正念場ですね。昨日、暑いからマスクを着けたくないとごねた家の子どもにも、「日本の子どもたちを見てごらん。ドイツよりもずっとずっと暑いけど、みんなちゃんとマスクを着けてるよ」と言い聞かせました。マスクを着けたことによって熱中症になってしまっては困りますが、一人一人が自分の行動に気をつけることがコロナ対策の“ A und O“ だと思います。

第32回(7月28日) コロナ禍のスポーツクラブ事情

コロナ禍で思うように外出ができなくなり、在宅勤務中心の生活になり、お家時間が良くも悪くもぐんと長くなったここ数ヶ月。少しずつ溜まってきたストレスとおこもり太りが気になってきた人も少なくないことでしょう。ドイツでは余暇に自転車に乗ったりウオーキングしたりする人は多いですが、町のスポーツクラブに入って定期的に運動をする人もたくさんいます。しかし昨今の事情により、スポーツクラブも一旦は活動が停止し、再開されたものの、特に室内での競技やトレーニングに際しては感染防止策の一環として、参加を希望する場合は事前に予約をする必要があったり参加人数が制限されたりと、気楽に快適にスポーツをして汗を流したいと思ってもそうはいかなくなっているのが現状です。

そんな中、いつも参加しているヨガのコースに昨日久しぶりに出かけてみました。通常は室内のトレーニングルームで20人ぐらいが参加して行われるのですが、今回は感染リスクを極力避けるため、近くの大きな芝生がある公園でのヨガ教室です。夏至は過ぎたといってもまだまだ日が長い夏の夕方、雲がゆったり流れていく青空を見上げながら行うストレッチはとても快適。深呼吸をして、新鮮な空気を体の隅々まで送り込むと、コロナのことなどしばし忘れてしまいます。参加者は各自持参したヨガマットを間隔を開けて芝生の上に敷き、楽しい時間を過ごしました。夏だからということもありますが、戸外でできる状況ならば、場所を通常の室内から外に移してコースを開催するスポーツクラブも多いようです。いろいろ一筋縄ではいかないご時勢です。

皆さんも、感染対策を万全にして、こんな時こそ体をしっかり鍛えて整えて、毎日を快適に過ごしてくださいね。

第31回(7月23日) コロナ禍の宅配便事情

先日の昼間、自宅にいたらピンポーンと玄関ブザーが鳴りました。誰かなあと思って戸を開けてみたら足元に小包。そして数メートル離れた先で、手を振りながら去っていく配達のお兄さん。通常なら、配達人さんは荷物を玄関先で手渡ししてくれ、その場で受け取りのサインをするのですが、コロナ禍でこれらのやり取りは大抵どの業者さんでもカットされています。昨今の状況により、宅配便の配達方法にも変化(工夫)が見られるようになりました。

荷物の宅配は、感染拡大が甚大だった4月頃は到着するまでに日数が通常よりかなりかかっていましたが、最近では少し状況が落ち着いてきたようで、スムーズに到着するようになっています。でも、荷物受取時の配達人とのコンタクトを極力避けてお互いの感染を防ぐため、荷物が届く頃になると、大抵の宅配業者からは事前にメールが届き、受け取り方法を選択することができるようになっています。受け取り方法の選択は以前からあるサービスですが、直接手渡しで受け取るのではなく、玄関先や車庫など、指定する場所に荷物を置いておいてもらうことができます。コロナ禍、多くの業者が手渡し以外の方法での受け取り選択を勧めているのです。

こういった毎日の生活の細かなところまで、コロナの影響は及んでいます。荷物を受け取ったら忘れずに手洗いをするのも、いつの間にやら習慣化しました。

第30回(7月20日) 夏はやっぱりプール?

夏休み真っ只中、コロナ禍でいつものように長期の旅行がしにくい今年の夏休み、子どもたちのエネルギーをどこに向けたらいいのか頭を悩ませている親御さんも少なくないのではないでしょうか。日本では、学校が休校になっていた間の学習の遅れを取り戻すため、夏休みが例年に比べて短縮される自治体が多いということですが(中には2週間ぐらいしか夏休みがない地域もあるようですね!)、ここドイツではその図式は全く当てはまらず(学習の遅れはあるはずですが、夏休みは夏休み、短縮案がちらっと浮上したこともあったように記憶していますが、あっと言う間に吹き飛んでしまいました……)、この長い休みをどう有意義に過ごしたらいいのか、こんなことなら学校に行っていた方がまし、とぼやく子どももいるほどです。

できるだけ感染リスクを少なく、でも子どもが楽しめることといったら、夏ならやっぱりプールでしょうか。気軽に利用できる地域の市営プールは、感染防止対策を万全にして、この夏もオープンしているところがほとんどです。人気があるプールになると、入場者数を制限するために事前にオンラインでチケットを購入しておく必要があったり、午前と午後の部で利用時間が制限されていたりするので確認が必要です。また事前のチケット購入が必要ないところでも、大抵は入場時に名前や住所などを入り口で申告する必要があります。それから、ホームページでその日の込み具合をライブで案内しているところもあるので、行こうかどうしようか迷っている時には参考になります。できれば「密」を避けて、気持ちよく泳ぎたいですよね。

屋外プールは、プール利用中はもちろんマスク着用は必要ありませんが、窓口でチケットを買ったり売店に入ったりする時にはマスクを着けなくてはいけませんので、(施設によって対策が異なります)うっかり忘れそうになりますが、水着と一緒にマスクも持っていかなくてはいけません。コロナ禍、プールへ行くのも何かと気を使いますが、それでもお天気に恵まれた一日、プールから帰ってきた子どもにどうだった?と聞いてみると、「楽しかった~!」との一言が大きな笑顔と一緒に必ず返ってきます。夏はやっぱりプール、ですね。

第29回(7月13日) 夏のベルリン散策

ある晴れた夏の一日、ベルリンの街をぶらぶらと散歩してみました。どれぐらいの人混みなのかちょっと気になりましたが、マスク持参でいざ出発です。

中心部の観光スポットを隈なく走るので観光客に人気が高い100番のバスに、マスクを着けて乗ろうかどうしようか散々迷った挙げ句、やっぱり乗車。本数が何本も出ているので、2階建てバスは全く混むことなく、蜜も気にせずゆったり座ることができました。ブランデンブルク門や大聖堂、ジーゲスゾイレや連邦議会議事堂など、テレビの中でしか普段は見ることのないスポットを周ってくれるので、ベルリン観光の手始めにはもってこいです。

途中で下車することもできるので、ブランデンブルク門辺りのバス停で降りてみることにしました。門前の広場にはもちろん観光客もそこそこいましたが、のんびりとしたもので、テラス席でお茶をしながら日光浴を楽しむ人や自転車で通りかかる人など、みなそれぞれに心地の時間を楽しんでいる様子でした。

おしゃれなカフェや雑貨屋、ギャラリーなどが入っているHackesche Höfeのある地区は、買い物客や観光客でいつも賑わっている人気のスポット。マスクを着けなくてはいけませんでしたが、「アンペルマン」のショップや「無印良品」のお店にも立ち寄りました。「MUJI」では店頭で買い物かごを一人一つずつ渡されます。店内が密にならないよう、かごの数で入店客数を制限しているのですが、時々外で待たなくてはいけないお客さんもいるようでした。

優雅だなあと思ったのは、街を流れるシュプレー川の遊覧船散策。どの遊覧船も、外のデッキ席はお客さんでほぼ埋まっていましたが、夏のベルリンを楽しむならおすすめです。川沿いの芝生広場に並んだデッキチェアに座って、冷たい飲み物片手に友達とおしゃべりしながら日がな過ごす人もたくさんいました。コロナ禍、人の溢れる観光地や外国まで出かけていかなくても、こんなふうにいつもの街で、夏の一日を過ごすのも悪くないですね。

第28回(7月7日) カフェのテラス席で息抜き

ここ数年、ドイツでも猛暑(日本ほどではありませんが)が続きましたが、今年の夏は(今のところ)比較的過ごしやすく、全国的に20℃~25℃くらいの快適な毎日が続いています。夏休みに入ったといっても今年の夏は例年とは異なり、旅行大好きなドイツ人の間でもさすがに自粛ムードが漂っているため、いつもならみんな避暑地に出かけてしまって、比較的閑散とする街中ですが、マルクトのカフェなどでのんびり過ごす人の姿も多く見られます。

カフェやレストラン、居酒屋なども規制解除後は基本的に営業が再開されています。ただ、店内に入る時はマスク着用が求められます。また店内の席でお茶をしたり食事をする場合には、自分の名前や住所等を伝える必要があります。(州や個々のお店によって状況が異なる可能性があります)万が一、後でそのお店から感染者が出た場合などに、感染経路をたどりやすくするためです。

先日、カフェ・ベーカリーに入って、パンとコーヒーを注文して店内で飲食した時のこと。店頭で注文する際にはもちろんマスクを着けていましたが、席に着いてからはマスクはずっと外していました。その際、店員さんから小さなメモ用紙を渡され、必要事項を記入するよう求められました。そこには、名前、現住所、電話番号を明記する欄がありました。パスポートなどの身分証明書を提示する必要はなかったです。

でも、もし店内ではなくて外のテラス席で飲食をする場合には、これら個人情報の申告は基本的に求められません。テラス席ならばマスクを着用する必要もなく、通常は席まで店員さんが注文を取りに来てくれるので、比較的いつもの状況と変わりありません。そういえば、ベルリンにあるスターバックスに行った時、注文時に店内で飲食するのか外の席で飲食するのか聞かれ、外だと答えたら、それならいいです、と店員さんに言われ、何のことかその時は分からなかったんですが、もし店内で飲食すると答えていたら、恐らく個人情報を明記するメモを渡されていたのではないかと思います。

ドイツ人は夏はもちろんのこと、カフェでもレストランでも外のテラス席が大好きです。コロナ禍、マスクをする煩わしさがないこともあってか、お店はどこもテラス席が賑わっています。よく晴れた気持ちのいい日には、できるだけ密を避けて、時には息抜きもいいかもしれませんね。

第27回(7月3日) 電車やバスに乗る時はマスクを

地下鉄車内でマスク着用を求めるサイン

新規感染者の数が落ち着き、夏休みに入ったこともあって、ドイツはここ最近、全国的に少しのんびりムードが漂っています。街を歩いていても、マスクをしている人はほとんど見かけません(顎の辺りにマスクを引っ掛けて歩いている人はいますが)ので、うっかりするとコロナウイルスのことを忘れそうにもなりますが、そこは気を引き締めていかなくてはいけません。

ドイチェ・バーン(DB)や地下鉄、路面電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合は、基本的にマスクの着用が義務付けられています(州によって規則が異なる場合があります)。時々、電車のホームまで来てそこで着ける人や、車内に入ってからマスクをバッグから取り出す人などを見かけますが、駅構内に入る時点で着用することが求められます。

先日、ベルリンで地下鉄に乗る機会がありました。コロナ禍で公共交通機関を使うことはできるだけ避けていたため、電車に乗ったのはもう数ヶ月ぶりでしょうか。地下鉄の入り口前でマスクを着けて地下構内へ。混んでいたら嫌だなあと思いましたが、夏休みだからか、平日の昼間だったからか、構内は思いのほか空いていて安心しました。構内では9割方の人がちゃんとマスクを着けていたでしょうか。まったく着けていない人、マスクを忘れてしまったのか、服の袖で口辺りを隠している人、着けてはいるけれど鼻は見えていたり、マスクをずらして携帯でのおしゃべりに夢中になっている人などもいて、思わず顔をしかめることもありましたが、そんな時はなるべくそういう人たちとは距離を置くようにしていました。ベルリンといっても日本の首都圏のように車内が混雑することはあまりないので、他の乗客との距離を開けることはそれほど難しくはないのが救いでしょうか。

バスにも乗りました。ドライバーとの距離を空け、感染を防ぐため、バスは基本的に前からの乗車はできず、後ろの扉から乗り降りすることになっています。もちろん乗車中はマスク着用です。電車に比べると車内で乗客同士が距離を空けることが込み具合によっては難しいので、私は個人的にはあまり長い時間バスには乗りたくはないですが、どうしても乗らなくてはいけないこともあるので、いたしかたないですね。

第26回(6月30日) コロナ禍で学んだドイツ語単語

© BMG/Xander Heinl (photothek.net)

コロナ禍で、以前はほとんど耳にすることがなかったドイツ語の単語が日常生活で頻繁に聞かれるようになったり、初めて覚えた単語があったりと、ここ数ヶ月の間にコロナに関するドイツ語のボキャブラリーが増えたという人も少なくないことでしょう。コロナウイルスに関連して覚えておきたいドイツ語単語、それからコロナ禍で露出がぐっと増えた時の人物をまとめてみました。

【コロナ用語】

  • Coronavirus コロナウイルス
  • Corona-Infektion コロナウイルス感染
  • Corona-Pandemie コロナウイルスの世界的流行、パンデミック
  • Lockdown ロックダウン
  • Mund-Nasen-Schutzmaske マスク(ただMaskeというと、カーニバルの仮装マスクなどの意味もあります)
  • Hygienemittel 消毒液やスプレーなどの消毒薬
  • Kontaktbeschränkung 対人距離を置いたり人混みを避けるなどの措置
  • Abstand halten 距離を置く
  • Zahl der Infizierten 感染者数
  • Genesen 感染後の回復者
  • Corona-Test コロナ感染テスト
  • Corona-Warn-App コロナ警告アプリ
  • Home office 在宅勤務

【時の人物】

シュパーン連邦保健相(Jens Spahn) コロナウイルスの感染拡大とともに、メルケル首相よりも頻繁にメディアに登場するようになったシュパーン連邦保健相。眼鏡から覗く優しい眼差しで落ち着いてコロナ禍の舵取りをし、人気急上昇中。40歳。写真の人物です。

ドロステン・ウイルス学者(Christian Drosten) 生物・ウイルス学者、ベルリン・シャリテ病院のウイルス学研究所長。NDRのポッドキャスト「Coronavirus-Update」に出演し、一躍その名が市民に知れ渡るようになったまさに時の人、48歳。新型ウイルスとパンデミックに関する専門家としての鋭い見解に常に注目が集まっている。政府の会見などではシュパーン保健相の横に座っていることも多いので、顔を見れば「あ~、この人」と思う人も多いはず。

ヴィーラー・ロベルト・コッホ研究所所長(Lother H. Wieler ) 2015年からロベルト・コッホ研究所の所長を務める。獣医。ドイツ国内の新規感染者数など、感染状況に関する最新情報を発表している。59歳。

第25回(6月25日) ドイツ大使館でのビザ申請が一部再開へ

東京のドイツ大使館並びに大阪・神戸のドイツ領事館では、コロナ禍でしばらくビザ申請業務が停止していましたが、また申請が一部再開されています。

https://japan.diplo.de/ja-ja/aktuelles/-/2353450

そこにあるように、申請できるビザの種類は今のところ限られていますが、ステップイン旅行保険のお客様で大使館や領事館でのビザ申請を予定していたものの申請がストップしていた方からは、また保険に関するお問い合わせ・お申し込みを多くいただいております。

[申請ができるビザの例]

  • 家族呼び寄せのためのビザ
  • 研究者ビザ

通常、大使館や領事館での申請が可能なワーキングホリデービザについては、現在のところ受付再開はまだされていないとのことですが、状況は刻一刻と変わっていきますので、予定されている方は、常に最新情報の入手に努めてください。

○ドイツへの渡航について
6月30日までは第三国からEU加盟国への不要不急の入域について既存の制限が延長されていますが、制限の適用除外対象が7月1日から拡大されます。 「essential functions or needs」を有する第三国国民については、「留学目的で渡航する第三国国民」も制限の適用から除外されます。

https://japan.diplo.de/ja-ja/service/-/2321032

また、在ドイツ日本大使館によると、ドイツと第三国間の移動制限については、現時点で以下の通りとなっています。

ロベルト・コッホ研究所が発表したリスク地域からの入国者に対しては、入国後14日間の自宅待機と管轄の保健所への届け出が義務付けられます。
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Risikogebiete_neu.html

それによると、日本は現在、リスク地域には含まれておりません。

どうぞ皆様、当局にて最新情報をご確認の上、渡航計画・準備をお進めになってください。

第24回(6月18日) マスク、みんな着けてる?

コロナウイルスの感染に関係なく、マスクをする習慣がそもそもある日本とは違い、ここドイツは、コロナウイルスが流行るまでマスクなんて一度も着けたことがない、そもそもどこで売ってるの? なんて人がざらにいる国です。感染拡大に伴って急に注目を浴びたと思いきや、着用がこれまた急に義務付けられましたが、ここに来て規制緩和が進むとともに人々の気持ちも日に日に緩む中、街ではいったいどれぐらいの人がマスクを着用しているのでしょうか。

先日、街中にあるスーパーまで家から歩いて買い物に出かけました。スーパーまでは徒歩で10分ぐらいの道のりですが、道中、すれ違った人の口元にちょっと注目してみました。道を歩いている人でマスクをしていた人はほとんどいませんでした。時々、顎のあたりに引っ掛けている人はいましたが、しっかり着用している人は皆無でした。マスクの着用は(州によって規則が異なりますが)基本的に、お店や公共交通機関を利用する場合には義務付けられていますが、戸外では任意です。それもありますが、外でマスクをしている人は本当に少ないです。公園も横切りました。数家族が親子連れで遊んでいましたが、マスク着用率は0。自転車とも数台すれ違いましたが、一人だけ顎にマスクがぶら下がってました。

スーパーに入ると、さすがに義務だけあってマスク着用率は100%。その辺り、ドイツ人は真面目です(マスクなしではそもそも入れませんが)。大抵は、スーパーの入り口が近づくと、みんなポケットや買い物袋からマスクを取り出して着け、店内に入っていきます。そしてお店から出たら外す人が大半です。

日本では、マナーとしてジョギングをする時でもマスクを着用する人がいるとニュースで聞きましたが、ここではマスクをしたジョッガーはまず見かけません。サイクリングをしている人も着けているのはヘルメットだけです……。

熱中症対策が必要になる日本のような暑さにはなりませんが、ドイツの夏もここ数年かなり厳しい暑さに見舞われています。日本では夏用に涼しげな素材を使ったマスクも出回るようですが、ドイツではさすがにそれはないだろうなあ……。

第23回(6月16日) 新型コロナ接触追跡アプリがスタート

ドイツでは今日から、コロナウイルス感染者との接触を検知するアプリ「Corona-Warn-App(コロナ警告アプリ)」の使用がスタートしました。情報保護やプライバシーの問題等を抱え、アプリ導入まで時間がかかりましたが、ドイツ政府は多くの国民に利用を呼びかけています。

App-Store とGoogle-Play-Storeから簡単にもちろん無料でダウンロードできるこのアプリを使うと、感染者と接触した可能性がある場合、感染リスクが通知されるため、感染経緯がより早く追跡しやすくなるとのこと。EU域内の渡航が再開されたと同時に夏休みが始まるこれからの時期、それから第2波、第3波が予想される秋冬にかけて、感染者の再急増を防ぐのに一役買ってくれると期待されています。

もし過去に感染した人と15分以上に渡って2メートル範囲内で接触した可能性があると、使用者に通知が届きます。感染者といつ、どこで接触したか等の詳細は知らされません。万が一、通知があった場合には、外出を自粛したりテストを受けるなどの行動をいち早く取ることができます。

アプリを使用するかどうかは任意で、自分自身がすでに感染者である場合(もしくは今後感染が判明した場合)にそれを通知するかどうか、感染リスクが知らされた際に自粛行動を取るかどうかなど、すべて任意です。一旦ダウンロードしたアプリを削除するのも、もちろん自由です。

ちなみに、アプリのダウンロードに際しては、使用上の説明やよくある質問などの案内が山ほど出てきますが、もちろんすべてドイツ語で説明されており、外国人などドイツ語能力によってはすべて内容をしっかり理解することが難しい場合があります。なので、そういう人のためにできるだけ難しい表現や語彙を避けて、簡単なドイツ語で説明がされているページ「Information in Leichter Sprache」があります。これは、私たち外国人にとっては嬉しいサービスです。情報を自分でしっかり理解し、自分の判断で、(利用すると決めたなら)正しくアプリを利用して、感染拡大の防止に役立てたいですね。

第22回(6月10日) 義務ではなく「自粛呼びかけ」へ

外出規制が解除され、感染防止のためにこれまで義務付けられていた様々な制限が次々と緩やかになってきています。ドイツといっても地域によって感染者数は大きく異なりますが、州ごとにコロナ対策も異なります(国内一律ではないのでややこしいですが)。これまでは、例えば外で同居家族以外の人と何人までなら一緒に集まることができるのか決められていたり、介護施設などの訪問は認められていなかったりと、これらは全て義務付けられていたのですが、この度テューリンゲン州が初めて、これら一切の義務規制を6月13日から取り除くと発表しました。これからは義務ではなく、市民に自粛を促す形に切り替えるということです。つまり、引き続き感染防止のために各自が責任のある行動を取ってください、ということです。

ドイツでは、各自治体で人口10万人当たり、過去7日の間に新規感染者数が50人を超えていないかどうかが、緊急ブレーキ措置を再度かける場合の目安の数値として掲げられていますが、ロバート・コッホ研究所の発表によると、現時点でこの数値を超えている自治体は一つもなく、全国412の自治体のうち109の自治体ではこの1週間で新規感染者数が0だったということです。

ドイツ政府が緩和措置を発表した5月初旬からここまで、国内では時折クラスターが発生した地域があったりしたものの、恐れていたような感染者増は起こることなく、通常の日常が戻りつつあります。今後もテューリンゲン州同様に「Empfehlungen statt Verbote:禁止ではなく自粛要請」に移行を進める州は増えていく予定です。

第21回(6月8日) 大丈夫?! 小学校が通常通り再開へ

ドイツの学校は、間もなく始まる夏休みとともに今年度の授業が終了します。コロナ禍により3月半ばから全国的に休校となり、このブログでもお伝えした通り、イースターが開けた4月終わり頃から段階的に再開され始めた学校ですが、“再開”と言ってもこれまでのように毎日学校に行くわけではなく、学年や学校によって(もちろん州によっても)多少異なるものの、週に数日もしくは少ない場合は2週間に1回ぐらいの頻度で“登校日”がある程度となっていました。しかしステップイン旅行保険のオフィスがあるNRW州ではここにきて、急展開がありました。

NRW州では6月末から夏休みが始まりますが、15日からの残り2週間、同州の約60万人に上る小学生はこれまで通り毎日、学校に通うことになったのです。ゲバウアー学校相は「教育に関わることは、一日一日意味がある」と発表し、これにより子どもたちは学年末をいい形で終えることができると見解を述べました。「これまで通り」なので、全くコロナ以前のこれまで通りなんです。分散登校とか少人数グループに分けるなども一切なく、これまで通り、クラスの子どもたちが「みんな」一緒に一つの教室で授業を受けるんです。

小学生の子どもを持つ親のほとんどは、夏休みが近いこともあり、休み前に段階的に学校は再開したものの、本格的な再開は休み開けの新学期からという気持ちでいたと思います。なので、このタイミングでの急展開にはびっくり。そしてさらにびっくりさせられたのは「対人距離を取る」必要がなく、「マスクをつける」のも義務ではないと発表があったからです。えっ~!!最初にこのニュースを耳にした時には、あまりの驚きに空いた口が塞がりませんでした。それはさすがに大胆というか無謀すぎるんじゃない?!子どもたちはクラスの中でのみ行動し、他のクラスの子どもたちとは極力接触を避けることによって、これら2大感染防止策は必要ないとしていますが、本当に~??

この決定に教育現場の先生たちはもちろんのこと、保護者団体も唖然としています。小学生は年齢的に感染する可能性が非常に低いことが今回の決定の一つの理由となっていますが、それでもやはり感染の恐れが高まるため、「(もし感染してしまったら)夏休みが始まったとたんに家族揃って自宅待機になっちゃうわね」と、親たちの呆れた声も漏れ聞こえています。さて、どうなることやらです。 幼稚園についても、3月半ばから緊急時を除いて基本的に門が閉じられていましたが、数ヶ月ぶりにまた今週からほぼこれまで通りに再開されることが決まりました。幼稚園の先生の数が不足している等の理由により、通常の週45時間保育を週35時間に短縮した形でまずは再スタートを切ることになったようですが、うちの近所にある幼稚園の入り口には「みんながやっと戻ってきてくれた」と書かれた可愛らしいポスターが貼ってありました。園庭からは以前のように子どもたちの楽しそうな遊び声も聞こえてきました。

しかしこの再開に伴い、ちょっとした騒ぎが起こっています。州政府は計約300万枚ものマスクを州内の各幼稚園に一斉に配布したようですが、蓋を開けてみたらそれはどうやらすぐに使えるマスクではなくて、「マスク手作りキット」だったとか。先生たちがそれを使ってマスクを完成させなくてはいけない代物だったようです。そりゃあ、幼稚園の先生なので工作はお手の物でしょうが、子どもの世話をするだけで手一杯!そんな時間はない!冗談かと思った!などと、現場からはかなり非難の声が挙がっているようです(でしょうね)。州政府は良かれと思って送ったんでしょうが…。マスクといえば、日本の「アベノマスク」もいろいろ物議を醸していたようですが、どこも同じようなものかしら……。

第20回(6月4日) コロナの影響で売れ筋の商品は?

コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの生活リズムは大きく変わりました。外出が規制され、学校が休みになり、仕事もホームオフィスに突入してお家時間が増えたため、さあ何をしようかと普段はなかなかできないことをあれこれとやってみた人も多いことかと思います。そんな中、ドイツで売れ行きが抜群に伸びたものは何かわかりますか?

それはずばり「トランポリン」です。ドイツの商品比較サイトの調査によると、感染拡大が始まって以降、トランポリンの売り上げはなんと400%近く増えているとのこと。ドイツでは大なり小なり庭がある家も多く、トランポリンはそもそも子どもたちが大好きな遊具ではありますが、今や運動不足解消を目指せとばかりに大人からも大人気。ずっと好天が続いていることも後押しし、需要急増中です。

かくいう家でも、実は4月にトランポリンを買いました。学校が休みになって、宿題の量はそこそこあれども、さすがに時間を持て余す様子が目に余るようになってきた我が子を見て、これはいかんと思っていた矢先、誕生日のプレゼントにねだられたこともあって購入を決意。4月の始め頃でしたが、その頃からどのお店やネットショップでも売り切れや入荷待ちが始まっていたように思います。6月に入った今、欲しいと思ってもなかなか手に入らないのがトランポリン市場の現状のようです。

確かに周りを見てみると、外出規制が始まった3月頃からイースターの休暇を挟んでこれまでに、トランポリンを買ったという人は多かったです。近所周り、みんなトランポリンを買って庭に置いてあるという友達もいましたよ。人気はどうやら本当のようです。

トランポリンは2位以下を大きく引き離して堂々の1位でしたが、ちなみに売り上げがぐんと伸びた2位以下は次のような顔ぶれでした。

「2位:体温計、3位:冷凍庫、4位:芝刈り機、5位:トレーニングマシーン」

第19回(6月3日) 夏休み目前、ドイツが欧州各国への渡航を再開

昨年の夏のフィレンツェはこの人混みでした。

ドイツ人は大の大の大の旅行好き。夏休みや秋休み、イースターの休暇などの長期休暇はもちろんのこと、祝日を挟んだ連休でもあれば、いそいそと旅行の計画を立て始めます。欧州中、どこに行ってもドイツ人旅行者に出会うと言われているほどで、欧州内では旅行好きの国民として通っています。ただ今年の夏休みはさすがにちょっと勝手が違います。コロナウイルスの影響で各国との国境が閉鎖され、ほんの少し前まではこの夏はどうやら国内旅行しかできなさそうだと思われていました。しかし、夏の観光シーズンを目前に控え、欧州各国が出入国制限を緩和するというニュースが連日伝えられるようになると、Xデーは近いという雰囲気が日に日に強くなってきました。

そしてついに今日、政府が渡航警告を解除すると発表しました。それによると、EU諸国、シェンゲン協定加盟国や英国への観光旅行は6月15日から許可されることになりました。感染による被害が欧州諸国の中で最も大きかったイタリアは、何と今日から旅行者の受け入れ再開です。夜のニュースでは、避暑地として知られるイタリアの湖畔で早速バカンスを楽しむドイツ人の若者の姿が映されていました(早すぎない?)

しかしマース外相は、予定よりもかなり前倒しとなったこの度の観光解禁決定に対し、感染がまた拡大したら再度規制される可能性もあるとした上で、「もしそうなっても、ドイツ人旅行者を外国から連れ戻す措置はしない」と釘を刺しました。ウイルス感染が拡大した3月、4月頃、ドイツ政府は世界中に滞在していてドイツに戻ってこれなくなったドイツ人旅行者を緊急機を出動させて本国に送還した経緯がありましたが、同じことはもうしないということ、つまり外国に行くなら万が一のリスクも自分で背負って出かけなさいということです。

でも欧州内で旅行することができるようになったからといって、コロナウイルスがなくなったわけではもちろんありません。私は個人的にはドイツ国外に行くような気分にはこの夏はなりませんが、そう思って知人のドイツ人に夏の予定を聞いてみたところ、「国境が旅行者に開かれたら、私はフランスにバカンスに行くわ」とのお返事。……なるほど、考え方は人それぞれということですね。これは明日から、いや今日からでも待ってましたとばかりにチケットやホテルの予約が殺到しそうな気配です。もちろん、外国はちょっとというドイツ人も多く、東シナ海や北海沿岸のリゾート地やアルプス地方の避暑地などドイツ国内の人気観光地も今年は例年以上に観光客で溢れそうです。国外でも国内でも、感染防止に向けて責任のある行動を取って、楽しい夏休みを過ごしたいですね。

第18回(5月29日) 学校再開へ!?

数週間前から段階的に再開され始めている地元の小学校や中高一貫校ですが、どうやら親の私が想像していた「再開」とはかなり状況が違いました。小学校卒業を控えた4年生やアビトゥーア(高校卒業資格試験)を受ける学年などから優先的に再開されていた学校ですが、ついにその他の学年にも門戸が開かれることになったのが今週から。(州や地域によって異なります)思えば3月半ばからここまで、ああ長かった、やっと長いトンネルを抜けたかなと内心、学校再開のニュースに歓声を挙げていた私でしたが、子どもが通う学校から保護者に送られた通知を見てびっくり。これから夏休みが始まるまでの約5週間の間に、学校に登校するのはたったの3日だったんです。

週3日ではありません。5週間のうちたったの3日なんです……。それって、「再開」というか、どちらかというと「登校日」です。各学校はもちろん、感染防止に備えて様々な対策を取らなくてはなりません。教室での密状態を避けるために、子どもたちは間隔を空けて座らなくてはいけないので、全部で28人いるうちの子どものクラスは、3つのグループに分かれてそれぞれ違う教室で授業をすることになりました。

貴重な登校日1日目。(ここからは、子どもに後から聞いた話です)学校の建物の正面入口には消毒液が置かれ、マスクをした子どもたちはそれでまず手を消毒して「入り口」から入ります。校舎に入るには通常2ヶ所入り口がありますが、一つは「入り口」専用でもう一つは「出口」専用です。校舎内の廊下や階段はすべて中央に道路のように線が引かれ、右側一方通行です。教室ではグループの子どもたち8人がそれぞれ机を離して座り、授業を受けました。教室ではマスクをずっとつけているのかと思ったんですが、先生も子どもたちも基本的にはずっと外していたとのこと。先生は子どもたちにプリントを配ったりする時だけマスクをつけていたようです。休憩時間にトイレに行ったり校庭に出たりするときにはマスク着用でした。

休校に入る前の日に、いつもなら学校に置きっぱなしにしてある教科書をすべて家に持ち帰ってきていた家の子は、この登校日、主要教科の教科書など全部とお弁当を詰め込んだ、後ろにひっくり返ってしまいそうなほど重いランドセルを背負って出かけて行きました。午後からのクラブ活動などはなかったため、お昼の2時頃には帰宅。いつもと違って小さなグループでの授業でしたが、それはそれで面白かったらしく、久しぶりにクラスの子どもたちに会うことができたのがすごく楽しかったようで、頬を紅潮させて帰ってきました。

こうして登校日1日目が終了。残った登校日はあと2日だけ。ため息がつきません。

第17回(5月28日) 自転車屋さんが大ブーム!

コロナウイルスの影響で損失を被っている業界や企業は数多ありますが、逆に今、一大ブームが巻き起こって需要が急増し、思わぬ売上増にホクホク顔の業界があります。それはずばり自転車屋さん。ドイツ人はそもそも老若男女自転車に乗るのが大好きですが、コロナウイルスの影響によって例年のように旅行することができなかったり、感染防止のために通勤手段として公共交通機関から自転車通勤に乗り換える人が増えていることなどからこのブームが起きているようです。

ドイツでは、外出規制がされていた頃でもジョギングやサイクリングは禁止されていなかったため(よかった)、余暇にやることといったら極端な話、走るか散歩かサイクリングぐらいしかありませんでした。考えてみれば、起こるべくして起こったブームと言えます。自転車屋さんは非食料品を扱う店舗に入るものの、その他の店舗よりいち早く再開を許可されていて、どうして?と当時不思議に思ったものでしたが、この需要増に対応していたんですね。

夏休みを間近に控えたドイツでは、いつもならとっくに夏の旅行の計画は立っている時期ですが、EU各国との国境がどこまで旅行者に再び開かれるのか、また国内のリゾート地はかなりの混雑が予想されるなど、あれやこれやがはっきり決まっていない現状で、予定していた旅行の計画をキャンセルしたり様子見をしたりという人が大半です。それもあって、今年は本来なら旅行に費やす予定だった予算が、サイクリングに回ってきたというわけです。コロナウイルスの拡大をきっかけに、これまでは当たり前だった生活パターンを見直し、す人が増えていることも自転車ブームの要因のようです。

自転車屋さんによると、現在のブームはここ十年来類を見ないもので、ロックダウン解除後は特に自転車の購入、修理ともに問い合わせが増えているとのこと。電気自転車の人気もうなぎ上りで、現時点で昨年1年間の売上を達成したというお店もあるようです。自転車の修理は2ヶ月待ちも当たり前(予約を取るのは病院よりたいへんかも!)。スタッフも急募中。業界は沸きに沸いているようです。

無類の自転車好きであるうちの主人が先日、自分の自転車を修理に出そうと近所の馴染みの自転車屋さんに行ったところ、いつもなら大抵はその場で、もしくはその日のうちにちゃちゃっと直してもらえるのに、やはり「予約」が必要と言われてしまったそう。そしてその予約が数ヶ月先まで取れなかったと嘆いていました。すぐに直してもらって乗りたかった彼は、そのお店では予約を取らず、次の馴染みの自転車屋さんへ。しかしそこでも全く同じ状況で予約待ちの宣告。その後、もう2件あたってみた彼は、結局たらい回しの上、どっと疲れて、壊れたままの自転車と一緒に家に帰ってきました。結局、自転車は自分で悪戦苦闘しながら直していました。

第16回(5月23日) マスクも消毒液も供給過多?

昨日、近所のドラッグストアに買い物に行った時のこと。シャンプーや洗剤や歯磨き粉、スーパーでは買えない食料品やペットの餌、化粧品など、細々とした日常品を調達するのに欠かせないのがこのドラッグストアですが、コロナウイルスの影響でここ数ヶ月というものとんとお目にかかっていなかったものを商品棚で久々に見つけて、思わず「あったー!」と声を出してしまいそうになりました。

それは、マスクと消毒液です。先週あたり、トイレットペーパーが大量に棚に並んでいるのを目にした時にも「おお~!」と声にならない雄叫びを上げてしまった私ですが、その時以上に今回の驚き(喜び)は大きかった。ついについに、久しぶりの“再会”を果たしました。(大げさですいません)

あまりにどっさり棚に並んでいたので、そのままどっさり買い物かごに入れてしまいたくなる衝動をぐっと抑え、店員さんに「一人何個まで買ってもいいんですか?」と聞いてみました。というのは、これまでスーパーで小麦粉などの品薄商品を買おうをして「一人一つまで!」などとレジでガツンとされてしまった経験があったため、ここでも「欲張らない、欲張らない」と自分に言い聞かせ、かなり慎重になっていたわけなんです。でも店員さんからはにっこりと「いくつでもいいですよ」と驚きの回答が!「いくつでもいい」と言われると、このご時世、結構困ってしまうわけなんですが、結局悩みに悩んで4つ消毒液を買った私でした。(帰り道、「もうあと二つか三つ買っておけばよかったかな」とグズグズ悩んだ私ですが)

その日、ドラッグストアには消毒液のほかにマスクもたくさん棚に並んでいました。これも稀に見る光景。マスクについては手作り派の私は、市販のマスクにはそこまで触手が伸びませんが、でも一つ1ユーロちょっとでお手頃だったので、試しに一つ買ってみました。

規制緩和がどんどん進み、一見して普通の日常生活が戻ったかのように緩みつつあるここ1週間ですが、第2波、第3波が懸念されているので「備えあれば憂いなし」ですね。

第15回(5月21日) 「父の日」は晴天でした。

キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt)の祝日は、ドイツでは例年「父の日」として知られています。世間のパパたち(パパじゃない若い男性も混じってますが)はこの日、気のおけない仲間同士で集まり、ビールをケースごと一杯に詰め込んだ大きな台車を引っ張って、(ビールを飲みながら)わいわいがやがやと街を練り歩いたり広場でバーベキューをしたりと、昼間からかなり羽目をはずしてどんちゃん騒ぎをするのが慣習ですが、さすがに今年はコロナウイルスの影響でいつもの「父の日」とは光景が異なりました。

ここのところ、ずっと初夏のような好天に恵まれていたドイツですが、その中でも3本の指に入るぐらいの完璧なまでの晴天となったこの日、ドイツ各地では「父の日」お約束の光景は残念ながらほとんど見られず、しかし酔っ払っいのパパたちが警察といざこざを起こすこともほとんどなく、全国的に平和な一日となりました。感染防止のために社会的距離を取ることや一定人数以上で集まらないことが求められている現在、さてこの「父の日」の世の中の父たちの振る舞いやいかにと注目かつ心配されていましたが、常識ある振る舞いをしたお父さんたちが大半だったようです。

来年の「父の日」には、また賑やかに楽しむパパたちの姿が見たいものですね。

第14回(5月21日) 外人局でのビザ申請も再開です

つい先日、私が住んでいる街の管轄の日本領事館から一斉メールが届きました。(在留届を出して現地に滞在している邦人に送られますので、届けは忘れずに)それによると、領事館に出向いていろいろな手続き(パスポートの更新など)をする場合には、「3密」を避けるため領事待合室に人数制限が設けられるほか、マスクの着用や社会的距離の維持が求められるということでした。ロックダウン措置が取られて以降、市役所や外人局などの役所は、急を要する業務以外は窓口が閉鎖され、予約を取ることもできない状況となったため、各種手続きが滞ってヤキモキする人も多かったかと思いますが、緩和が進むにつれて少しずつ業務が再開されるようになってきています。

5月に入ってから、ドイツ各都市の外人局も少しずつ業務を再開し始めています。つい先日もステップイン旅行保険のお客様から、ビザの申請する外人局からEメールが送られてきて、申請業務を再開するのでメールですべての申請書類を送るよう連絡があったという話をうかがいました。

そこで調べてみると、ベルリンやミュンヘン、フランクフルトやデュッセルドルフなどの外人局ではビザ申請の手続きが少しずつ再開されています。従来通り、事前に予約を取る必要がある街がほとんどですが、予約を取り直す必要がある場合もありますので、まずは自分が申請を予定している局のサイトをしっかり確認するようにしましょう。どの外人局でも、コロナウイルスの影響を受け、通常とは異なる申請方法を案内しています。例えばベルリンの場合、まずはサイトで登録手続きする→Eメールで担当者から書類を送付するよう連絡が入る→書類を送付→ビザ交付という流れになっているようです。

オンラインでの申請ではなく、予約日に直接来館して手続きを行う場合は、くれぐれもマスク着用を忘れないようにしてください。

第13回(5月20日) ハンブルク、新たな感染者が0!

これは朗報です。ベルリンに次ぐドイツ第2の都市ハンブルクの保険当局は19日、同市のコロナウイルス新規感染者数が0であったと発表しました。新たな感染者数が0となったのは、何と3月8日ぶりだということです。

現在の同市の累計感染者数は5034件、そのうちの約90%はすでに回復している状況です。入院患者数も、4月半ばには260人だったのが現在は63人にまで減少しているということで、当局は社会的距離を取ることやマスク着用などの感染防止策が功を奏していると評価しています。

しかし当局は、大幅な制限緩和が決まり、レストランやお店などが再開され始めてからの感染状況の推移はまだこれからの数字を見なくてはいけないとして、これからも気を引き締めていかなくてはいけないと話していました。

第12回(5月20日) 気になる数字は「R」

ここのところ、メディアでコロナウイルス関連のニュースが流れると、必ずといっていいほど話題になるテーマがあります。それは「実効再生産数」、ドイツ語で「Reproduktionszahl(R値:R-Wert)」です。日本でも注目されている数字なので聞いたことがある人も多いと思いますが、これは1人の感染者から平均で何人に感染が広がるかを示した数字です。このR値が1だったら1人の感染者が平均で1人に直接感染をさせたことになり、同値が1を上回ったら感染が拡大していることを意味するため、1未満で維持していくことが重要です。ドイツでは厳しい外出規制が続いていた頃は1を下回る日が続いたこともありましたが、ロックダウン解除とともにまた1を上回ってしまったり、また1のちょっと手前で抑えられたり。ちなみにロベルト・コッホ研究所の発表によると、18日のR値は「0.91」だったということです。ギリギリ1未満達成。規制解除から今までのところは、国内の感染者数は急激に増えることなく抑えられているということで、ひとまず安心です。

それからもう一つ。ここのところさかんにニュースなどで注目されていることがあります。それは、メルケル首相がロックダウンの段階的緩和を決定した際に同時に発表した「緊急ブレーキ措置(Notfallmechanismus)」に関するものです。それによると、7日間で感染者数が人口10万人あたり50人を超えた自治体は、これまでのような制限措置を再び取らなくてはいけません。急激に感染者数が増える傾向が見られた場合、全国一斉にではなく地域ごとに対策を生じる形になります。なので、各地域はこの数値を超えないよう感染者数を抑えていかないと、また以前のような厳しい規制状態に逆戻りです。自分の住む地域の状況はネットですぐに調べることができますが、私が住んでいる地域を調べてみたところ、19日現在の感染者数は5人で、ブレーキ措置が取られる値からはかなり少ないのでよかったです~。

それからついでに、と言っては失礼ですがもう一つ。コロナウイルス感染によって、毎日のようにメディアに登場するようになった「ロベルト・コッホ研究所(RKI)」について最後に触れておきましょう。この研究所は1891年に設立された連邦政府の機関で、感染症や非感染症疾患に関して政府や地方の保険当局などに科学的根拠に基づいた助言を行っています。研究所はベルリンとヴェルニゲローデにあります。コロナウイルスの感染拡大によって急に(少なくとも私の中では)知名度が上がった機関ではないでしょうか。感染者数を始めとした主な数値を発表するほか、コロナウイルスに関するQ&Aなどもサイトで公表しています。ドイツ語か英語のみになりますが、興味があったらサイトをチェックしてみてください。

https://www.rki.de/SharedDocs/FAQ/NCOV2019/gesamt.html

第11回(5月19日) ロックダウンは必要なかった?

長く続いたロックダウンから解放され、街がまた少しずつ呼吸をし始めるようになったここ1週間。全国的に初夏の陽気に恵まれたこともあって、どこの街でも数週間前に比べて多くの人出が見られています。規制緩和がサクサクと進められた感のあるここドイツで、最初のうちこそ「そんなに早く緩めてしまっていいの?」と不安の声も多くあったものの、一旦その緊張が緩んでしまったらあっと言う間。マスクはつけていても、対人距離がだんだん狭まりつつある人が多く見受けられるようになりました。

先日には全国各地で、政府のこれまでのロックダウン措置に疑問を持つ人々によるデモが行われました。ドイツは他の欧州諸国などに比べて、感染による死亡者数が低く抑えられていることなどから、実はそれほど大事には至っていないじゃないか、それに比べて経済活動には大きな損害が出ている、基本的人権の無視だ、自由にしろ……、参加者の顔ぶれや主張は様々です。それぞれの言い分はさておき、何千という人がマスクもせずに集まって騒いでいる様子をテレビ画面で見た私は、しばし絶句でした。またこれで感染者が増えるんじゃないかしら……。

この前の日曜日、子どもと一緒に近所の公園に行ってみました。よく晴れた昼下がり。砂場やブランコなどの遊具が置かれた場所は家族連れでいっぱい。いつも以上の賑わいでびっくりしました。芝生の上でピクニックシートを広げてくつろぐ人もたくさん。マスクをしている人もしていない人も、距離を取っている人もまったく無頓着な人も。いろいろと不安はつきませんが、まだまだこれからも続くコロナウイルスとの共存。自分なりにうまくバランスを取ること、それから時にはガス抜きも必要ですね。

第10回(5月18日) ブンデスリーガ再開

様々な規制が緩和されつつあるドイツで、これを待ち望んでいた人は多いのではないでしょうか。そうサッカーです。ドイツのブンデスリーガは16日、世界のプロスポーツリーグに先駆けて、コロナウイルス感染による規制後初めて、約10週間ぶりに試合を再開しました。クラブの中には所属選手のウイルス感染が判明したところもあり、再開したとして試合がそもそもできるのかどうか心配される声も聞かれるなど、波乱含みの再スタートとなりました。

サッカーファンの思いもいろいろ。やっとまた試合が見れるので純粋に嬉しがる人、様々な制限をつけてまで再開する必要はないという人、他のプロスポーツリーグは再開されていないのにサッカーだけ再開されるのはおかしいという人など、再開に対しては賛否両論です。再開されるにあたって決められた規制はとても多くて細々としたものばかり。特にサッカーファンでもない私は、ここまでして再開しなくてもいいのでは…と思ってしまいますが、皆さんはどう思うでしょうか。規制のほんの一部をご紹介します。

  • 消毒されたボールを使用(試合中も何度か消毒するそう)
  • 選手はフィールドにつばを吐かない
  • プレー中の選手や審判を除き、ベンチの控え選手や監督はみんなマスク+距離を空ける
  • クラブのマスコットは会場には入れない
  • 無観客

16日にはドルトムント対シャルケの試合など計6試合が行われました。通常なら試合前にはスタジアム前に多くのサポーターが集まりますが、厳重な警備と予防策が功を奏したようで、人気もほとんどなく寂しいぐらいに静かな様子。試合中、選手たちは、テレビで観戦しているサポーターたちの模範となるよう、例えばゴールを決めた後でもお互いに距離を置いて喜び合ったり、握手の代わりに肘タッチをしたりしていました(中には興奮のあまり、そんなことは忘れてしまった選手もいましたが)。ただ、試合後のニュースでアナウンサーの1人が「観客なしでのサッカー試合は水のないプールのようだ」とコメントしていたのは印象的でした。

第9回(5月14日) 病院に行く

このご時世、行きたくない場所Nr.1といったら皆さんはどこを思い浮かべるでしょうか。私はずばり「病院」です。熱があったり咳が続いたりしてコロナウイルスへの感染が疑われる場合はもちろん別ですが、急な病気やケガでもない限り、今はできれば病院に行くのは控えたいのが本音です。外出規制がされてお店やレストランなどがすべて閉まっていた頃、病院や薬局などは食料品スーパーなどと同様に「不要不急」には当てはまらないので引き続き開いていましたが、感染するのが怖くて、そこまで切羽詰まっていないなら自宅で様子を見ていた人も少なくないと思います。

実は先日は、1年に1回の歯科検診の予約日でした。この予約は半年以上も前に取っていたものだったのですが、歯医者と書かれたカレンダーの日付の所をにらみながら、さてどうしたものかと1ヶ月くらい前から悩んでいました。別に歯が痛いわけでもなく、定期検診のみなので、予約を延期することも大した問題ではありません。特に歯医者さん、口を大きく開けなくてはいけないし、正直かなり抵抗がありました。そこで、予約日の1週間ほど前に、一度その歯科医に電話をかけてみました。すると、恐らく私のような人がたくさんいたのかもしれませんが、受付のスタッフさんには「通常通りに開いてますから大丈夫ですよ。マスクだけ持ってきてくださいねえ」とかる~く対応されてしまいました。拍子抜け。電話をかける時点では99%予約を延期しようと意気込んでいた私ですが、「あ、そうですか」と電話を切ったのでした。

さて検診日。マスクを忘れずに持って出かけたところ、受付の窓口では飛沫感染防止シートが貼られていたものの、にっこり笑顔のスタッフさんはいつも通り。待合室ではマスクをつけるよう言われましたが、それ以外は何も変わらない穏やかな雰囲気でした。順番がきて診察室に通されると、お医者さんとはいつもなら握手をして挨拶をしますが、今回は握手なし。でもそれ以外はコロナだからといって何も変わったことはなく、お医者さんはいつものようにマスクをつけて(もちろん私ははずして)、診察してくれました。

何も問題がなかったので、ものの5分で診察終了。家路につきながら、「予約を延期しなくてよかった」と一安心した私でした。皆さんも、もし病院に行こうと思ったら、まずは電話で様子を聞いてみるといいですね。症状によっては、電話対応のみで処方箋を発行してもらえる場合などもありますし、受付の人が「不要不急」なのか「急を要する」のか判断してくれるでしょう。先日新聞で、病院に行くのが不安でずっと家で我慢をしていた人が、実は重い病気だったことがわかったというニュースを読みました。お医者さんが「病院は開いてますから、ちゃんと来てくださいね」とコメントしているのを見て、妙に納得したものです。

私自身は今のところ、病院に行く予定はありませんが、飼っている猫が先日足をケガしてしまいました。獣医に連れていくべきか様子見か、はあ~、またちょっと悩ましいところです。

第8回(5月13日) 動物園が再開!

ミーアキャットがお出迎え

外出規制が始まった当初、小さな子どもを持つ親たちが一斉に頭を悩ませたこと、それは「子どもをどこで遊ばせたらいいのか。このエネルギーをどうやって発散させよう」でした。図書館、博物館や美術館、室内プール、テーマパークや遊園地、近所の公園……、およそ子どもが遊べそうな所は全て閉まってしまい、いくらステイホームと言っても、お家時間を楽しんでいられたのは最初のうちだけ。かえってお天気がいいのが恨めしいくらいでした。

そんな子どもたち(親たち)についに朗報です。定められた感染防止策を取ることを条件に、上記に書いた施設のほとんどが再開されることになりました。早速開園されたケルンの動物園には、待ってましたとばかりにたくさんの家族連れが訪れました。その日のニュースで園内の様子が映し出されていましたが、思った以上に多くの人出。マスクをして、対人距離を空けて、いろいろと制約があるものの、みんなとても楽しそうでした。動物たちも、久しぶりに園内が賑やかになって、さぞ嬉しかったのではないでしょうか。閉園中は、当然ながら訪問客からの入場料収入等が一切途絶え、しかしもちろんその間も動物たちの飼育費や職員の人件費は生じるため、様々な経営策が取られていました。そのため、再開が決まった時には、関係者はほっと胸を撫でおろしたに違いありません。

再び動物園の扉は開きましたが、入園に際しては決まりごとがいろいろあるので、次の休みに動物園に行こうと思っている人は気をつけなくてはいけません。その一つは、事前に動物園サイトからオンラインで予約チケット(無料)を入手しておくこと。園内が混雑しすぎないよう入場制限が設けられているため、このチケットなしで動物園に行っても入園できないので注意が必要です。そのほか園内は一方通行でのみ回ること、また通常なら動物たちに飼育スタッフが餌をあげるのを決まった時間に見学することができますが、現在それは残念ながらお休みです(残念)。それでも、久しぶりに動物たちの元気な様子を見に、出かけてみたいですね。

第7回(5月12日) ジョギングする

ドイツ人はもともと、ジョギングやトレッキング、サイクリングそして散歩が好きな国民ですが、コロナウイルスの影響でお店等が閉まり、旅行自粛で遠出もできず、でも全国的にお天気にだけは恵まれたここ1ヶ月というもの、これまで以上に外でスポーツをする人を多く見かけるようになりました。ウイルスに負けないよう、健康に気をつける人が増えたこともあるでしょう。お隣フランスのパリでは、個人がジョギングなどの運動のために外出することが日中は禁止されていましたが、もしドイツでも同じように制限されていたら、ドイツ人はデモを起こしていたかもしれません(笑)。

かく言う私も、実はそこそこのジョギング好きです。ここのところのホームオフィスで体はなまりがち、通勤時間がなくなったために以前よりも時間に余裕ができたため、私の中でのジョギング熱はさらに高まりつつあります。ジョギングするのはもちろん戸外なので、いわゆる「3密」の一つである「密閉」は避けられるとあって、自分の中ではジョギング中はコロナのことなどほとんど忘れ、青い空と美味しい空気を思いっきり満喫していたんですが、そんな私は、山中伸弥教授が自身のサイトの中で、ジョギング時のマナーについて書いているのを目に、とても驚いてしまいました。ジョギングしていると、その人が呼吸をする際にも飛沫がかなり飛ぶため(普通に歩いている時に比べると格段の差です!)、マスクなどをした方が予防にはいいとの見解でした。私の中では正直、ジョギングとマスクはまったく結びつくものではなかったので、びっくりでした。

ドイツでは基本的によほどの大きな街の中心部でもないかぎり、町中はゆったりとしていますので、日本に比べ、そもそも対人距離が空けやすい生活環境です。私は小さな町に住んでいて、ジョッガーで溢れる公園とか人気のジョギングコースなどが特にあるわけでもないので、走っている時はほとんど人とすれ違いません。時々、犬の散歩をする人に出会うくらいでしょうか。山中教授は「周りに歩行者がおらず、1人で走るのであれば、マスクも必要なく爽快です」とする一方、「周囲に歩行者がおられる時は、マスク等をしてゆっくり走りましょう。」と書いていらっしゃいます。

私はやっぱり、ジョギング中はできるだけマスクはしたくないので、できるだけ人が少ない早朝の時間帯などを選んで走るようにしたいと思います。

第6回(5月11 日) ロックダウン緩和で初夏の陽気

マスクをつけてショッピング

ドイツ政府の緩和措置発表後、初めて迎えた週末。初夏の陽気も後押しして、街には久しぶりに活気が戻りました。中心部などは人出が多すぎて、ちょっと心配になるぐらいでしたが、長い間のロックダウンで我慢の限界に達していた人々が、待ってましたと言わんばかりに街に繰り出しました。誰もがくつろいだ表情で、夏を思わせるほどの日差しに目を細め、これまでじっと縮こまって固くなっていた体をグ~ンを伸ばした感じでしょうか。

10日の日曜日は「母の日」だったため、お花屋さんは特に大盛況。レジの前には一定の距離を空けて、手に手にママのために選んだお花を持ったお客さんがずらりと並ぶ光景が見られました。レストランなどの飲食店に先駆けて営業再開が認められた洋服屋さんも、春夏アイテムを探そうとお客さんが入れ代わり立ち代わり賑やかでした。ただ、決められた通りに対人距離を空けることが求められるため、入店制限をしているお店がほとんどで、店内ではもちろん必ずマスクをしなくてはいけません。でも、それぐらいの規制はこれまで抑えてきた買い物欲を発散させるためには大したことではないですね。家族連れでショッピングを楽しむ人も多かったみたいです。

私の義理の母は、コロナウイルスが流行る前まではいつも週に1回は行きつけの美容院で髪をセットしてもらうことが楽しみの一つだったんですが、外出規制それからどちらにしても美容院は閉まってしまったためにここ2ヶ月近く行くことができませんでした。(彼女にとっては美容院通いは“不要不急”な用事とは言えないらしく、どんどん伸びていく自分の髪を見ながら、ブツブツ言ってましたね)美容院が再開されるニュースが発表されるやいなや、早速予約の電話をかけてました。「結構、予約待ちが長いのよねえ」とぼやいていましたが、みんな考えることは同じなんでしょう。予約日には、「マスクを忘れないでよ!」と彼女に声をかけなきゃいけません。

第5回(5月7日) 合言葉は「距離を空けよう」

人間、慣れとは恐ろしいものです。コロナウイルス感染予防のため、様々な制限措置が取られて久しいですが、すでに習慣付いてしまったことが一つあります。それは対人距離を空けることです。日本でもこの行動制限は「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)」という言葉で注目されているかと思います。(なぜか日本のメディアはカタカナ語が多用されますが)ドイツでは、家から一歩外に出たら、同居家族以外の人とは1.5メートルの距離を空けることが求められますが、もうその規則はどうやら私の体に染み付いてしまったようです。例えば日本の都心で見られるギュウギュウ詰めの満員電車など、あろうことならブーイングの嵐が起こるお国柄ですから、ドイツでは少なくとも通勤時間帯の電車内での「密接」はまずありませんが、街で見かける人々の様子を見ていても、この規則はあっと言う間に定着した感があります。(もちろん規則などどこ吹く風~なんて人もいます)

例えばスーパーなど店舗で買い物をする時は、人との距離を1.5~2メートル空けることが求められます。レジで並ぶ時も間隔を空けてテープが貼られているので、それに沿って列を作って待たなくてはいけません。通りで知り合いに出会ったら、同じく距離を空けておしゃべりしなくてはいけません。

先週辺りから段階的に学校が再開されていますが、教室の机の配置もこれまで通りとはいきません。机と机をくっつけてお隣の友達と並んで座ることはできませんので、教室の端と端に机を寄せて間隔を空けるなどの対応がされています。当然、クラス全員が一度に教室で授業を受けることができなくなりますので(ひとクラスの人数がよほど少なければ大丈夫ですが)、クラスを2つのグループに分けて、登校する曜日や時間帯を変えるなどの対応がされています(この話はまたの機会に)。

そうこうするうちに、気づいたら私は意識することなく自然に人との距離を空けるようになってしまいました。というか逆に、他人が半径1メートル内にいようものなら、居心地悪くさえ感じたりします。時々、近所に住むおばあさんと道で会って少し立ち話をすることがありますが、そのおばあさんは最初のうちは私との距離を空けているんですが、話に夢中になるにつれてだんだん私に近づいてくることがあり、私はそうすると「おばあさん、近づきすぎ!」と言うのも何なので、私の方からジリジリと後ろに下がったりということもあります。

家族同士はくっつきあっても大丈夫。

街で人々の様子を見ていると、最初の頃に比べて空ける距離が少し短くなったようにも思いますが(笑)、それでも大抵の人は一定の距離を空けてお互いに接しています。時々、若者がグループでかたまって騒いでいる光景を見かけると、眉間にシワが寄ってしまうのは私だけではないでしょう。

NRW州では来週月曜日5月11日から(各州によって詳細は異なります)、ドイツはさらに制限措置を緩和します。レストランや居酒屋、ホテルやペンション、全ての店舗、博物館や美術館などの文化施設、美容院、教会、市民大学や音楽学校……、つまりほぼ通常通りの日常生活に戻ることになります。しかし引き続き守らなくてはいけないこと、それは「人との距離を1.5メートル空けること」です。この緩和措置が発表されてからというもの、テレビで、ラジオで、新聞で、これまで以上にこの言葉「Abstand halten」が口酸っぱく繰り返されるようになりました。

ウイルスと共存しつつ、社会・経済活動の正常化に向けてさらに大きな一歩を踏み出すことを決めたドイツ。あまりに急に緩和し過ぎではないかとの声ももちろん出ていますが、このスピード感はいかにもドイツらしいなとつくづく思います。先頭で舵を取るメルケル首相の言葉で今日は締め括ることにしましょう。

»Wir gehen einen mutigen Weg« (私たちは勇気ある道を進みます)

第4回(5月6日) ああ、学校休校

思えば「Xデー」は13日の金曜日でした。3月13日、子どもが通うNRW州の地元の公立ギムナジウム(小学5年~高校卒業までの生徒が通う中高一貫校)は、州政府の学校休校措置を受けて、週明け月曜日からの休校を決めました。それまでは、感染者が出た一部学校などが2週間ほど休校することはありましたが、州全体(全国的に)で休校が決まったのはこの日でした。状況的に、そろそろ一斉休校になるんじゃないかとは誰もが感じていた頃で、しかし誰もはっきりとはわからず、その金曜日も午前中の時点では学校の先生方さえどうなるか分かっていなかったため、下校時に先生から「とにかく持てるだけの教科書をひとまず家に持ち帰りなさい」と指示された家の子は、ランドセルに教材をぎゅうぎゅう詰めにして家に帰ってきたのでした。

あれから早や今週で8週目。当初は2週間のイースターのお休みが終わる4月19日までとされていた休校措置は当然のごとく延期され、今日に至っています。子どもも最初こそ「Corona frei!」などとはしゃいで学校が休みになったことを嬉しがっていましたが、お休みもここまで長く続いてしまってはもうそれどころではありません。イースターの休暇中も旅行自粛となっていたため、お天気には恵まれたものの基本的に家で過ごしました。やっとここにきて段階的に学校が再開され始めたので、それについては次の機会に触れようと思いますが、今回はこれまでの休校期間中の子どもの家庭学習についてお伝えしようと思います。

学校によって、また子どもの学年によっても異なりますが、TeamsやZoom、スカイプなどを利用したオンライン授業を休校当初から取り入れている学校はそれほど多くはありませんでした。家の子どもは小学5年生ですが、幸いなことに一人一台、学校からタブレット端末をもらえたので、それを利用して各教科ごとに先生から毎週の課題を受け取っています。質問があったら先生やクラスメートに随時聞くことができますし、これでコミュニケーションは比較的スムーズに取れます。教科によっては週に数回、30分くらいのオンライン授業を先生がしてくださいます。子どもにとっては友達に会えないことが何より寂しいので、少なくともビデオでみんなの顔を見れたり声を聞けたりするのは嬉しいらしく、この非日常的な授業に前向きに取り組んでいます。

でも課題の量はかなり多く、それを子どもは本当なら教室でみんなと一緒にやるところを家で一人でやらなくてはいけないので、結構大変です。親はといえば、ホームオフィス(在宅勤務)で家にいたとしても仕事の傍ら子どもの宿題を手伝うことには限界があり、お互いにストレスを抱えつつ、何とか日々こなしている状況です。しかし、家の子どもは比較的恵まれている方かもしれません。他の学校に通うお母さんたちの話を聞いてみると、副教材のドリルを毎日数枚ずつやるように指示されてそれで終わりだったり、先生からはほとんど課題が与えられず、子どもはこれまでの復習などを親と一緒にするぐらいしかできなかったり……、千差万別です。ドイツはそもそもそうですが、同じ公立の学校といってもそれぞれ独自のやり方をしますので、親としては「隣の学校はどんな感じなんだろう」と気になってしまうこともあります。ちなみに家の子どもは習い事でやっているフルートのレッスンを受けていますが、先生がオンラインでのレッスンを提供してくれています。スマートフォンで思った以上に気軽に参加できるので、事前の準備などほとんど必要なく、一般の家庭にとってハードルは高くありません。ちなみに私も週1回、ズンバのクラスにオンラインで参加しています(かなり笑ってしまうので詳細は控えますが)。

こういう状況に陥ってしまったことで、日本でもそうだと思いますがドイツでもオンライン授業への取り組みが俄にクローズアップし、加速することになった現状ですが、私などはあまりその分野に詳しくありませんので、これまで全く知らなかったオンライン授業という未知の世界を体験し、メリットやデメリットなどを知ることができ、それはそれでとても興味深く感じています。これからの時代、オンライン授業の必要性はどんどん増していくでしょう。通常の対面授業とはもちろん比較できませんが、状況に応じて柔軟に対応できる心と身体を常に持っていたいものです。

イースター明けから、高校卒業資格試験(アビトゥーア)を控えた学年クラスから学校が一部再開されました。今週からは小学校最終学年である4年生の子どもたちも、また学校に通い始めます。さて、家の子ども(5年生)はいつから学校に行けるのか、このまま夏休み入りはしてほしくないなあ。

第3回(5月5日) 公園で遊ぶ

ドイツではもちろん住んでいる所にもよりますが、休みの日に子どもたちが遊びに出かけるところといえば、日本のようにそれほどいろいろバリエーションがあるわけではありません。大抵まず挙げられるのが近所の公園です。公園と一口に言っても敷地面積は様々ですが、コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ここしばらくの間はブランコや滑り台、砂場などの遊具が置かれている所は立ち入ることができなくなっていました。子どもたちや家族連れで人が多く集まると、人と人との距離を空けることが難しくなってしまうからです。

この公園規制が決まった当時、私はもちろん子どもは「えーっ!」と大ショックでした。公園と言えば戸外。密閉空間ではないので私たちの中ではどちらかというと“安全地帯“だったため、まさか公園で遊べなくなるとは思ってもいなかったのです。それに、公園がだめだったらどこで子どもを遊ばせたらいいの?? 子どもは「こうなったら家の前の道路しかないね」とぼやく始末。親子で途方に暮れてしまいました。でも、もしかしたら家の近くのあの公園は大丈夫かもしれないと、親子そろって楽観的な傾向がある私たちは、規制が始まった日の朝、いそいそとその公園に行ってみました。すると何と!公園には入ることができましたが、遊具が置かれている所で何やらおじさんたちが作業をしています。しばらく様子を伺っていると、ああ残念。立ち入り禁止のテープがぐるりと貼られてしまいました…。

あれから数週間。その公園は敷地面積が広く、公園内には入れるため、犬の散歩をしたりウォーキングをしたりする人はこれまで通りで、私たちもジョギングをする時などに公園の中に入っていたんですが、遊具のある場所を通りすぎるたびに、子どもがチラリと横目でうらめしそうに遊具を眺めているのには気づいてました。でも、ここのところ少しずつ規制が緩和されるようになり、ついに先ごろ、今週半ばからは公園規制が解除されるというニュースを目にしました! 勇み足のある傾向がある私たちは、もしかしたらもう遊具で遊べるかもしれないと思い、昨日の夕方公園に行ってみたんですが、やはりまだ立ち入り禁止のテープは貼られたままでした。近いうちに、また良いご報告ができることを願いつつ、今日のところは終わります。

第2回(4月28日) スーパーで食料品を買う

ドイツではイースターの休暇明けからほんの少しだけ規制が緩和され、条件を満たした小売店なども再び営業を再開することができるようになりましたが、食料品を扱うスーパーマーケットやドラッグストアなどは、最初から閉まることなく開いています。でも、残念ながらこれまでのように気軽に買い物することはできなくなってしまいました。

第1回で書いたように、ドイツでは全国的にマスクの着用が義務付けられるようになり、スーパーなどの店にはマスクなしで入ることができなくなりました。なので、買い物に出かけるときはお財布とショッピングバッグ、それから一緒にマスクを忘れずに持って行かなくてはいけません。買い物の仕方は各スーパーによって多少異なりますが、私がよく行くALDIでの買い物はこんな感じです。

お店によっては店頭で、買うものが例えば牛乳1パックだけだとしても、大きなショッピングカートを使って店内を回ることが求められる場合がありますが(カートは普通、長さが1メートル以上はあるので、あれを引いていれば自然に他のお客さんとの距離を空けることができます)、ALDIでは今のところそれはありません。ドイツのスーパーは日本のスーパーに比べると広々としているところが多く、そもそも買い物客でごった返すというような状況はほとんどありませんが、私は少しでも人混みを避けるために、比較的空いている平日の朝早く、大抵は開店とほぼ同時にスーパーに入るようにしています。ドイツでは日曜日はスーパーはお休みで、金曜や土曜などは買い物をする人が多めなので、できるなら避けた方が無難です。それから私は、これまでは数日に1回の割合で食料品を買っていましたが、今はできるだけ1週間に1回、まとめて買うようにしています。また、予め買うものも大体考えておき、店内であれやこれやと長居しすぎないように気をつけています。

コロナウイルスの感染が拡大し始めた当初、スーパーなどでは食料品の買い占め騒動が起き、例えば小麦粉やパスタ類、缶詰などの保存食、食料品以外ではトイレットペーパーや消毒液などが棚から一時消えてしまいました。あれから約1ヶ月。ドイツ政府は、食料品などの流通は滞っておらず在庫は十分あるとして、パニックを起こして買い占め行動に走ることのないよう呼びかけており、ドイツ市民も最初の頃に比べると冷静になってきたように思いますが、それでもまだ先日買い物に行った時には小麦粉の棚は空っぽでした……。運良く店頭にあったとしても、一人につき1パックまでと言ったように制限されていることが多いです。

会計レジの前には、対人距離を空けるために1.5~2メートル置きに床にテープが貼ってあり、レジ待ちをするお客さんはテープに沿って並んで待つようになっています。支払いはできれば現金ではなく銀行カードなどでするよう言われます。レジ打ちさんの前には感染防止のためのシートが貼られていますが、肝心のスタッフさんはなぜかマスクをしていなかったら、マスクをあごの辺りまでずらしていたりする人が多く、それはなぜ?と思いましたが、多分これからは義務化に伴い、きっちりマスクをするようになるんでしょう。

混み合う時間帯にあたってしまうと、店内で買い物客がお互いに距離を空けることが難しくなるため、入店できる客数が制限されてしまうことがあります。その場合、店内の買い物客が一定数に達してしまったらそれ以上次のお客さんは中に入れないので、お店の前で間隔を空けて並んで待たなくてはいけません。一人お客さんがお店から出たら、新しいお客さんが一人中に入れることになります。

第1回 ドイツでマスク(4月22日)

新型コロナウイルスの名前がドイツで聞かれるようになって間もなかった1月頃、ドイツでマスクをしている人など、街で一人も見かけませんでした。そもそも日本のようにマスクをする習慣が一切ないお国柄ですから、あの頃、もしマスクをしている人を街中や電車の中などで見かけたら、かえって奇異な目で見られ、目立ってしまったと思います。もしかしたらそれによって差別的な発言や行動を受けていたかもしれません。しかし、今はどうでしょう。ドイツ人とマスク、これまでだったらまったくピンと来ませんでしたが、様相はガラリと変わりました。

州によって状況は異なりますが、ドイツでもマスク着用を義務化する州がここにきて増えてきました。イースター休暇明けからドイツでは規制が少しだけ緩和され、これまで閉まっていた小売店などが条件つきで営業を再開することができるようになりました。それに伴い、これまでの厳しかった規制から気分的に開放された人々が、春の陽気に誘われてソワソワとまた外に出てくるようになりました。しかしメルケル首相は、コロナウイルスの封じ込めはまだ達成できていないとして国民に引き続き自粛を強く呼びかけており、せっかく感染増が緩やかになりつつある状態なので、ここでまたぶり返さないためにもマスク着用の重要性が各州で声高に叫ばれるようになったのです。

義務化といっても常にマスクをしていないといけないわけではありません。基本的にはスーパーなどお店で買い物をする際や電車やバスなどの公共交通機関を利用する際に着用が求められます。日本では「マスクは白色でないといけない」と指定する機関や学校などがあったというニュースを読みましたが、ドイツではさすがにそれはありません。基本的に鼻や口を覆うものであれば良いという認識なので、市販のマスク以外にも、手作りマスクやスカーフなどの布で口と鼻を覆うというのでも大丈夫です。

ここ1週間、いや数日の間に、街ではマスクをしている人が急に多くなったように感じます。ドイツという国はやると決めるまでに議論に時間はそれほどかけません。そのスピード感はかなりのものだと言えるでしょう。つい先週ぐらいまでは「マスク着用を勧める」と言っていたのが、もう今では「義務」です。分かりやすいと言えば分かりやすい。そして決まったら最後、さっさとそれを実行に移す人が大半です(もちろん例外はありますが)。これを書き始めた頃はまだ、義務化が決まった州は数えるほどだったんですが、それが今やステップイン保険があるNRW州でも来週月曜日から義務化……、と思いきや、新聞をよく読んでみたら、もうすでに全州、つまりドイツ全国で義務化が決まっていました!(速さに追いつけてない私)

でも、義務と言われて「どこでマスクを買ったらいいの?!」と慌てた人は私だけではないでしょう。そもそもこれまで、マスクを売っている店など見たことがありません、というか売ってはいたんでしょうが、ドイツでマスクを買おうと思ったことがありませんでした(幸い花粉症にも悩まされておらず。でもこちらでは花粉症といってもマスクはしていません)。マスクマスク、どこで買おうか。思えば、コロナウイルスの感染拡大が始まってからというもの、ドイツでも一時、市民の買い占めブームが起きて店頭から様々なものが消えて(!)しまいました。食品だったら小麦粉やパスタ類、保存食など、食品以外ならトイレットペーパーや消毒液、手洗い洗剤なども品薄でしょうか。これらは、お店で運良く見つけたらめっけ物。でもこの前、スーパーの小麦粉コーナーでちょうど棚卸しされたばかりの小麦粉がたくさん積まれていたのを見つけたので、控えめに2つカゴに入れたら、レジで「一人一つだけですよ」と言われて、あっさり一つ没収されてしまいました。ガクン。

すいません、話がそれました。というわけで結論。マスクは薬局やドラッグストア、ホームセンターなどで買い求めることができます。値段は全く相場がわかりませんが、この前隣人が「ちょっと高かったけど、1枚9ユーロで買ったわ!」と言ってました。ネットで調べたところ、1枚1ユーロぐらいから購入可能です。そして今日現在、まだまだ全然売り切れてはいません。(でも明日どうなっているかは分かりません) 学校が休校になり、時間を持て余している子供たちの中には、お気に入りの布でマスクを作る子たちもいます。そもそも、マスクは白という頭があまりないドイツ人も多いので、義務化に伴い、これからは街のあちらこちらで色とりどりのユニークなマスクを見ることができるのではないでしょうか。私も早速、マスクを作ってみようと思います。何せ、来週からはスーパーにマスクなしでは入れないでしょうから。

すでにご存知のように、マスクは自分自身をウイルスから守るものではなく、万が一自分がウイルスを保持していた場合に自分が咳やくしゃみをすることによって周りの人に感染させないことが目的です。うつ「る」のを防ぐのではなく、うつ「す」のを防ぐマスク。ドイツで市民権を得る日は近そうです。

参考:https://www.covid19-yamanaka.com/

 

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