イギリスでは通常、ワーキングホリデー(YMS)や留学生は現地の国民保険サービス(NHS)に加入しますが、NHSの補償を補完するために、全滞在期間をカバーする民間の海外旅行保険への加入を強く推奨します。 このページでは、滞在タイプ別に備えておきたい保険内容やビザ申請に必要な補償条件、現地での医療受診の流れなどをまとめています。
イギリスの保険ガイド
ワーキングホリデー、留学、研究駐在、観光まで
イギリス滞在に必要な保険を分かりやすく解説します。
※ビザ要件や保険に関する条件、必要書類は、法改正や運用変更により予告なく変更される場合があります。本ガイドは一般的な情報をまとめたものですので、必ず渡航前に大使館・総領事館の公式サイト、または窓口にて最新の情報をご自身でご確認ください。
イギリスでは国民保険サービス(NHS:National Health Service)を利用するため、海外旅行保険への加入は義務ではありませんが、NHSでは補償が不十分であるケースも多いため、海外旅行保険との併用が強く推奨されており、実際大半の方が海外旅行保険に加入しています。
YMS、就労ビザなどの中長期滞在では、ビザ申請の過程で Immigration Health Surcharge(IHS:移民医療付加料)の支払いが求められるケースが一般的です。IHSを支払うことで、滞在許可(Immigration permission)が付与された日から許可期間中、原則としてNHSの医療サービスを利用できる枠組みとなります。
ただし、NHSを利用できる場合でも、処方箋、歯科治療などは自己負担が発生する場合があるほか、NHSは公的医療機関での治療のみが対象となりますので、日系のプライベート病院での治療等は補償の対象外となります。
また、受診予約が取れるまでに日数がかなりかかることも知られています。手術の予約に数か月~1年近く待つというケースもあります。
そのため、民間の海外旅行保険への加入は、滞在中の自己負担リスクや、NHSの対象外となる費用を補う手段として非常に重要です。
6か月までの短期滞在(観光、短期留学、短期出張)の際にはIHSの支払い対象外となるため、NHSには加入できません。
- Standard Visitor(観光・短期)
- YMS(Youth Mobility Scheme/ワーキングホリデー)
- 学生ビザ(語学・大学等)
- 就労ビザ
- 研究者としての滞在(Research)
- その他、入国・滞在手続きに伴い、医療負担の備えが必要なケース
- 大学・語学学校等の入学(入学時に保険加入が求められる場合あり)
ワーホリ・留学・研究滞在・家族帯同など、滞在目的によって重視すべき補償ポイントが少しずつ異なります。
ワーキングホリデー
YMS:Youth Mobility Scheme
イギリスのワーキングホリデー滞在では通常、滞在許可が付与された日からNHSを利用できる枠組みがあります。 一方で、NHS利用が可能な場合でも、歯科治療や処方箋などは自己負担となる可能性が高く、NHSの対象外となる費用も存在するため、海外旅行保険での補完を検討することをおすすめします。 さらに、アルバイト中の損害事故や日常生活での賠償リスクにも備えた保険があると安心です。
重視するポイント
-
NHSでは自己負担となり得る医療(歯科治療・処方箋・眼科等)を補える補償
(プライベート病院での治療も対象となること) - 入院・手術費など高額になる場合はキャッシュレス対応が可能
- ケガをした場合のリハビリ・理学治療の補償
- 緊急時の医療搬送費用の補償
- 緊急時の帰国移送費の補償/日本のご家族緊急時の一時帰国費の補償
- 対人・対物、滞在先住居内での損害等に備えた賠償責任補償
- 荷物盗難時や寄託荷物の損害時に備えた荷物保険、賠償責任保険
- 救援者費用、後遺障害に対する補償など
留学
語学・大学・専門・サッカー・バレエ留学 など
学生ビザによる中・長期滞在ではNHSを利用するのが一般的です。 ただし、処方箋、歯科治療、眼科など自己負担となる分野がある点には注意が必要です。 渡航直後の受診や制度理解が十分でない場合に備え、また自己負担となる医療分野を補完するために、民間の海外旅行保険を併用すると安心です。
重視するポイント
- 外来・入院治療、処方箋、手術費全般をカバーする補償
- 処方箋や歯科治療など自己負担になりやすい項目を補えること
(上限額がないことが理想的) - 寮やシェアハウス、ホームステイで必要な賠償責任補償
- スポーツ留学(サッカーやバレエ留学など)の場合はケガの治療やリハビリ補償を手厚く
研究滞在・客員研究
Research
研究者として滞在(6か月以上)する場合には通常、NHSに加入できます。 ただNHSを利用できる場合であっても、対象外となる医療や自己負担が発生する医療があるほか、緊急時の搬送・帰国移送などは公的制度の対象外となることが一般的です。 半年~数年単位の長期的な現地滞在に対応した、充実した補償が含まれた海外旅行保険との併用をおすすめします。
重視するポイント
- 入院・手術費、リハビリ~理学療法までの補償
- 歯科治療を含んだ補償(補償上限額が十分であること)
- 職務上の賠償責任補償
- 外来心療治療、視力補助具等の補償
- がん検診費の補償
- 日本の家族緊急時の一時帰国費の補償
- 現地での入院時に、日本の家族が見舞いに来る際の渡航費の補償
- 家族帯同の場合は家族分もカバー
帯同家族
Family
お子さま連れの滞在では通常、小児科を受診する頻度が高くなる傾向があります。 IHSやNHSの適用条件は、家族それぞれの滞在資格によって異なる場合があるため、事前に確認したうえで、自己負担額がない、もしくは少ないプランを選択することをおすすめします。 ご家族プランはございませんので、お子さまもお一人ずつ加入を承ります。
重視するポイント
- 医療補償に関し、自己負担額がないこと
- 0歳から加入できること、現地で誕生した被保険者の子どもは誕生日から加入可能であること
- 就学前の定期検診や予防接種の費用は保険の対象外であるため、自己負担となること
- 一時帰国時の補償、早期帰国時の中途解約が可能なこと
※お子さま連れで現地に滞在する皆様は、日本から母子手帳を持参することをおすすめします。 現地での診察時に既往歴や予防接種履歴の説明に役立つほか、必要に応じて学校等で提示を求められるケースがあります。
観光・短期滞在
Standard Visitor
日本国籍保持者は、6か月までの短期滞在であれば、通常はビザなしで滞在できます (イギリスはシェンゲン圏ではありません)。 日本国籍以外の方につきましては、渡航前に Standard Visitor ビザの申請取得が必要となる場合があります。 短期滞在は通常、NHSの利用対象外になりますので、全渡航期間をカバーし、緊急時にも対応できる海外旅行保険への加入が重要です。
重視するポイント
- 日本出発日から全滞在期間をカバーすること
- 医療補償が十分であること(入院・手術・救急対応を含む)
- 緊急時の医療搬送・帰国移送を含むこと
- これらの補償が含まれていることが明記された英語の保険書類が発行されること
医療補償 (外来治療費・入院・手術費)
NHSへの加入の有無に関わらず、現地で必要となる医療補償を十分に受けられる海外旅行保険への加入をおすすめします。 日系のプライベート病院での補償も対象となることがポイントです。
よくある事例
- 風邪やインフルエンザにかかってしまった
- ケガをして入院、手術をすることになった
- 処方箋を書いてもらい、購入した
- 緊急事態で、救急車で病院まで搬送された
- 子どもが体調を崩し、熱を出してしまった
歯科治療は高額になりやすいため、十分な補償額があるもの、または補償上限額がないものをおすすめします。 妊娠・出産についても、補償対象外・待機期間がある商品があるため、加入前に補償条件をご確認ください。
よくある事例
- 虫歯や親知らずが痛み出した
- 詰め物が取れてしまい、修理してもらった
- リテーナーの不具合、義歯の治療が必要になった
- 現地で妊娠し、定期健診を受けることになった
- 現地で出産することになった
イギリスでも、住居内での事故や第三者への損害に対する賠償責任は重要です。 シェアハウスや賃貸住宅での滞在、アルバイトをする場合には特に備えておくことをおすすめします。
よくある事例
- 滞在先アパートの家具を壊してしまった
- 滞在先アパートの床を水浸しにして、修理代を請求された
- アパートの鍵を失くしてしまった
- アルバイト中に損害を与えてしまった
- 日常生活において、第三者の物を壊してしまった
医療上適切な緊急帰国移送費(遺体移送)の補償は、ビザ申請時に問われるケースがありますので、プランに含まれているかご確認いただくことをおすすめします。 帰国移送が可能となるまで、現地で補償が引き続き行われることも、万が一の際には重要となります。
よくある事例
- 日本の家族が危篤状態になり、一時帰国をし、また現地に戻って滞在を継続した
- 盗難に遭い、カード・現金類を全て失くし、現地滞在を継続するための緊急一時金(貸付)を受け取った
よくある事例
- 携帯電話のスリに遭ってしまった
- 航空会社に預けたスーツケースが壊れて出てきた
- 空き巣被害に遭ってしまった
- 自分の自転車を盗まれてしまった
よくある事例
- 遭難に遭い、民間の救援組織による捜索・救出活動が行われた
- 事故により、精神的・身体的な障害が残ってしまった
NHS 111(電話・オンライン)で相談する
イギリスでは、緊急ではないが早めに相談したい場合、NHS 111 を利用し、症状に応じた受診先(GP、Urgent Treatment Centre、A&E等)の案内を受ける流れが一般的です。 かかりつけ医(GP)登録が済んでいない場合でも、まずは111で案内を受けると安心です。(歯科はNHS歯科/プライベート歯科を直接受診する場合があります)
受付で必要情報を提示して受診
NHSで受診する場合、案内された医療機関で本人情報等の確認を行い、受診します。 民間保険を併用する場合は、保険会社の案内に従い、必要書類(領収書・診療明細等)を確実に受け取れるよう準備してください。 海外旅行保険を利用する場合は、一般内科やプライベート病院等を受診します。 保険の加入証明書を提示して治療を受けてください。
必要なら案内に従って専門医/病院へ
111やGPの判断により、専門機関や病院(A&Eなど)に案内される場合があります。
処方箋を受け取った場合は、
薬局(Pharmacy)で薬を購入
処方箋薬は自己負担となる場合があるため、費用が発生する可能性も含めて確認しておきましょう。
治療費・費用に関する書類を受け取る
NHSの枠組みでも、自己負担が発生するケース(処方箋、歯科等)があります。 プライベート医療を利用した場合は、領収書や明細が後日の請求に必要となるため、必ず保管してください。 海外旅行保険を利用した場合には、期限内に一旦、病院へのお支払いをご自身で済ませてください。
保険金を請求
海外旅行保険を利用する場合は、領収書・診療明細等を基に、保険金請求手続きを行っていただきます。
緊急時に救急車を呼ぶ場合は「999」
または「112」
緊急ではないが医療相談をしたい場合は「111」
警察の緊急番号は「999」です。
イギリスのビザ申請・滞在手続きは通常、渡航前に日本で行う場合がほとんどで、通常以下の書類が求められます。また、申請時には事前にオンラインで手続きを進めることが一般的で、必要に応じて生体認証(Biometrics)手続き等が求められる場合がありますので、管轄当局のサイト等で早めにご確認ください。申請時には、滞在資格やIHS(Immigration Health Surcharge:移民医療付加料)の支払い状況等を含め、条件の確認が必要となる場合も往々にしてありますので、ご不安な方は、英語での手続きに慣れた知人の方などに付き添っていただくことをおすすめします。
- パスポート
- ビザ申請書(オンライン)
- 生体認証(Biometrics)関連書類
- 滞在資格・滞在許可に関する情報(該当する場合)
- IHS関連の支払い証明・ステータス確認(該当者)
- 経済資金の証明(銀行残高証明等)
- 顔写真(求められる場合)
- 入学許可書・CAS(留学)
- 研究機関からの受入れ証明、雇用契約書等(研究・就労)
- 滞在先情報(求められる場合)
- 保険証明書(加入している場合)
必要書類は、申請するビザ/滞在資格の種類や居住地、申請タイミングによって異なる可能性がありますので、必ずご自身で、管轄当局の最新情報を確認してください。
当社では、ビザ申請に必要な保険証明書を
英語またはドイツ語でご用意します。
英語の保険証明書が迅速に発行されること(ビザ申請時に必要となる場合あり)
NHSでも自己負担となり得る医療(歯科・処方箋・眼科等)を補える補償であること
日本出発日が変更になった場合に、保険開始日を変更(延期)できること
自分に合った保険プランや補償内容について、事前に相談できること
公立・プライベート病院、日系病院で保険が適用されること(利用条件の確認)
入院・手術費など高額になる場合はキャッシュレス対応が可能であること
一時帰国の際には日本でも保険が適用されること
病気、ビザが取得できなかったことにより渡航を中止する場合は、契約をキャンセルできること
現地での滞在予定が当初の計画と変わった時には、延長・中途解約ができること
サッカーの練習中の事故で靭帯を損傷
入院・手術、リハビリ治療と理学療法を行った。
入院と手術費用
約280万円
MRI検査等の諸費用
約20万円
リハビリ治療・理学療法※
約120万円
医療体操(計10回)※
約10万円
車椅子の費用
(1週間レンタル)
約4万円
合計
約434万円
どのプランも原則、入院・手術、必要な検査費用に補償上限額はありませんが、「エコノミー」ではリハビリ治療の補償はなく、 「※」の補償については「ファーストクラス」「ファーストクラスゴールド」のみ補償があります。 このお客様は「ファーストクラス」に加入なさっていたので、全額補償が行われました。
外出中、意識不明に
周囲の人が救急車を呼び、病院まで運ばれた。
救急車費用
約20万円
合計
約20万円
外来・入院治療ともに救急車搬送費用は100%補償が行われますが、非常に高額になりますので、保険選びの際には重要なポイントになります。
急な歯の痛み
親知らずの痛みとともに、その隣の歯の虫歯が見つかったので、親知らずの抜歯と虫歯の治療を行った。
虫歯治療+親知らずの抜歯
約12万円
MRI検査等の諸費用
約0.5万円
合計
約12.5万円
歯科治療は一般的に非常に高額になる傾向があります。このお客様は「エコノミープラス」に加入なさっていたので、上限額500ユーロまでの補償が行われ、残りはお客様のご実費となりました。 「ファーストクラス」「ファーストクラスゴールド」であれば、全額保険でカバーされたケースです。
日本の家族が緊急事態で一時帰国
日本の祖父が危篤状態に陥ったため、緊急で一時帰国し、その後また現地に戻り、滞在を継続した。
イギリスー日本の往復航空
チケット費用
約30万円
合計
約30万円
現地での滞在期間が中長期にわたる場合、緊急事態で日本に一時帰国する事態に陥ることがあります。現地―日本間の渡航費用が緊急時保険でカバーされるのは非常に安心です。
滞在先住居で損害賠償事故
誤って床を水浸しにしてしまい、大家さんに床の張替え修理費用を請求された。
修理代請求費用
約90万円
合計
約90万円
このお客様は、賠償責任保険が含まれた「エコノミープラス」に加入していましたので、借家人賠償で全額補償されました。
言葉に不安のある慣れない異国の地で、病気やケガをしてしまうと、さらに心細いものです。 ステップインでは、そんな時こそ安心な日本語対応で、皆様をサポートいたします。
- 日本語で簡単オンライン申込み
- 保険加入に関するお問い合わせ、最適プランのご案内、お見積り
- 渡航前なら、保険開始日の変更
- 外国人局でのビザ申請時に必要な書類を手配
- 保険金請求/還付までの手続きをサポート
- 現地で病院を受診する際のご不明点を日本語でご案内
- 日本語の保険約款で、補償内容をご案内
海外旅行保険に加入し、証明書を印刷もしくはデータで保管する(ステップイン保険は、渡航後に現地からでも保険加入可能)
保険会社の緊急連絡先を控えておく
滞在する街の医療機関や日系病院などを調べておく
持病がある場合は、処方箋や薬を日本から持ってくる
高額な荷物を現地に持ってくる場合は、その荷物の領収書などを保管しておく (荷物保険の請求時に必要)
自分が滞在する街の移民局手続き・関連機関のサイトで、予約方法などを確認する (該当する場合)
現地で銀行口座を開設/Wiseなどの海外送金口座を開設する (保険金の受取時などに便利、手数料が割安)
旅行日程、滞在国入国日などを証明する往復航空Eチケットを保管する (保険金請求時に必要な場合あり)
ステップインがご提供する保険は、ドイツ旅行保険大手HanseMerkur社と同社子会社のAdvigon社の保険です。現地滞在期間または保険契約期間が13カ月以上になるお客様につきましては、新規・延長契約ともに疾病保険の保険者がAdvigon社となります。(ドイツが主な滞在国となる場合は、ご契約期間4か月以上の場合)保険プランや補償内容等は同じですので、どうぞご安心ください。