チェコでは通常、旅行者やワーホリ・留学生は現地の公的保険には加入できず、チェコ政府が認める包括的保険または全滞在期間をカバーする民間の海外旅行保険への加入が求められます。
このページでは、滞在タイプ別に備えておきたい保険内容やビザ申請に必要な補償条件、現地での医療受診の流れなどをまとめています。
チェコの保険ガイド
ワーキングホリデー、留学、研究駐在、観光まで
チェコ滞在に必要な保険を分かりやすく解説します。
※ビザ要件や保険に関する条件、必要書類等は、法改正や運用変更により予告なく変わる場合があります。本ガイドは一般的な情報をまとめたものですので、必ず渡航前に大使館・総領事館の公式サイト、または窓口にて最新の情報をご自身でご確認ください。
チェコは医療水準が高く安心して暮らせる国ですが、旅行者やワーキングホリデー、留学生、客員研究員などは、チェコ国民が一般的に利用する公的医療保険には加入できません。そのため、民間の海外旅行保険への加入が、ビザ申請・長期滞在手続き(長期ビザ/長期滞在許可等)の必須条件となる類型があります。(※就労し、現地制度への加入条件を満たした場合は公的制度の対象となるケースがあります) 特に以下の場合は通常、保険加入証明の提出が求められます。
- シェンゲンビザ(観光・短期)
- 90日を超える長期滞在(長期ビザ/長期滞在許可等)
- ワーキングホリデー(長期滞在に該当)
- 語学留学・大学等への留学(長期滞在手続きが発生する場合)
- 研究滞在・研修等(長期滞在手続きが発生するケース)
- 大学・語学学校等の入学(入学時に保険加入が求められる場合あり)
また、チェコでも救急搬送・入院・手術・歯科治療などは高額になりやすく、内容によっては 数十万〜数百万円 の費用が発生する場合があります。 事前にしっかりした補償内容の保険へ加入しておくことで、金銭的なリスクを大きく軽減できます。
ワーホリ・留学・研究滞在・家族帯同など、滞在目的によって重視すべき補償ポイントが少しずつ異なります。
旅行者
90日以内の短期滞在
重視するポイント
- 民間の海外旅行保険への加入で問題ありません。
- 滞在期間中有効な医療補償(外来・入院・手術等)
- 入院・手術費など高額になる場合はキャッシュレス対応が可能
- 救急車での搬送費用の補償
- 緊急時の帰国移送費の補償/日本のご家族緊急時の一時帰国費の補償
- 賠償責任保険、荷物保険
ワーキングホリデー
Working Holiday
チェコのワーキングホリデービザ申請にあたっては、チェコ政府が認める包括的医療保険(慢性疾患含む)への加入が求められます。これは、一般的な海外旅行保険よりも条件が厳しく、チェコ政府が認める民間保険(PVZP)に加入するのが一般的です。
PVZPでは医療補償以外は含まれていませんので、海外旅行保険との併用をおすすめします。
重視するポイント
- 荷物盗難時、寄託荷物の損害などをカバーする荷物保険
- 緊急時の帰国移送費の補償/日本のご家族緊急時の一時帰国費の補償
- 対人・対物、滞在先住居内での損害等に備えた賠償責任補償
- 救援者費用、後遺障害に対する補償など
留学
語学・大学・専門・サッカー・バレエ留学 など
ワーキングホリデービザと同じく、チェコ政府が認める包括的医療保険(慢性疾患含む)への加入が求められます。これは、一般的な海外旅行保険よりも条件が厳しく、チェコ政府が認める民間保険(PVZP)に加入するのが一般的です。
PVZPでは医療補償以外は含まれていませんので、海外旅行保険との併用をおすすめします。
重視するポイント
- 荷物盗難時、寄託荷物の損害などをカバーする荷物保険
- 緊急時の帰国移送費の補償/日本のご家族緊急時の一時帰国費の補償
- 寮やシェアハウス、ホームステイで必要な賠償責任補償
- スポーツ留学(サッカーやバレエ留学など)の場合はケガの治療やリハビリ補償を手厚く
- 救援者費用、後遺障害に対する補償など
研究滞在・客員研究
Research, Visiting Researcher
チェコ政府が認める包括的医療保険(慢性疾患含む)への加入が求められます。これは、一般的な海外旅行保険よりも条件が厳しく、チェコ政府が認める民間保険(PVZP)に加入するのが一般的です。
PVZPでは医療補償以外は含まれていませんので、海外旅行保険との併用をおすすめします。
重視するポイント
- 荷物盗難時、寄託荷物の損害などをカバーする荷物保険
- 緊急時の帰国移送費の補償/日本のご家族緊急時の一時帰国費の補償
- 職務上の賠償責任補償
- 寮やシェアハウス、ホームステイで必要な賠償責任補償
- 救援者費用、後遺障害に対する補償など
- 日本の家族緊急時の一時帰国費の補償
- 現地での入院時に、日本の家族が見舞いに来る際の渡航費の補償
帯同家族
Family
チェコ政府が認める包括的医療保険(慢性疾患含む)への加入が求められます。これは、一般的な海外旅行保険よりも条件が厳しく、チェコ政府が認める民間保険(PVZP)に加入するのが一般的です。
PVZPでは医療補償以外は含まれていませんので、海外旅行保険との併用をおすすめします。
重視するポイント
- 緊急時の帰国移送費の補償/日本のご家族緊急時の一時帰国費の補償
- 日本の家族緊急時の一時帰国費の補償
- 一時帰国時の補償、早期帰国時の中途解約が可能なこと
※お子さま連れで現地に滞在する皆様は、日本から母子手帳を持参し、現地到着後すぐに最寄りの小児科等で予防接種の記録(予防接種手帳・カード等)の整備について確認することをおすすめします。現地の学校手続き等の際に、同記録の提示が求められるケースがあります。
観光・短期滞在
シェンゲンビザ
日本国籍保持者は、90日以内の短期滞在であれば通常、ビザは不要ですが、日本国籍以外の方につきましては、渡航前に同ビザの申請取得が必要となる場合があります。ヨーロッパ周遊に対応できる保険が理想的です。
重視するポイント
- シェンゲン全域で有効で、全旅行期間をカバーすること
- 医療補償が3万ユーロ以上あること、本国送還費、緊急治療、入院治療含む
- 緊急治療・入院・本国送還(医療上の理由による帰国)等をカバーすること
- これらの補償が含まれていることが明記された英語の保険書類が発行されること
※ステップイン保険では「2009年7月13日付 EU 欧州議会および理事会規則 (EG) No.810/2009 が求めるシェンゲンビザ条件をすべて満たしています」という文面が、保険書類に明記されています。
医療補償 (外来治療費・入院・手術費)
救急搬送・入院・手術など、チェコの医療費は高額になりがちです。治療費を十分にカバーする補償が必須です。
よくある事例
- 風邪やインフルエンザにかかってしまった
- ケガをして入院、手術をすることになった
- 処方箋を書いてもらい、購入した
- 緊急事態で、救急車で病院まで搬送された
- 子どもが体調を崩し、熱を出してしまった
歯科治療は高額になりやすいため、十分な補償額があるもの、または補償上限額がないものをおすすめします。 妊娠・出産についても、補償対象外・待機期間がある商品があるため、加入前に補償条件をご確認ください。
よくある事例
- 虫歯や親知らずが痛み出した
- 詰め物が取れてしまい、修理してもらった
- リテーナーの不具合、義歯の治療が必要になった
- 現地で妊娠し、定期健診を受けることになった
- 現地で出産することになった
チェコでも住居の損害や第三者への損害は想定以上の請求となることがあります。 現地で賃貸契約を締結する際、大家さんから加入を求められるケースがあります。
よくある事例
- 滞在先アパートの家具を壊してしまった
- 滞在先アパートの床を水浸しにして、修理代を請求された
- アパートの鍵を失くしてしまった
- アルバイト中に損害を与えてしまった
- 日常生活において、第三者の物を壊してしまった
医療上適切な緊急帰国移送費(遺体移送)の補償は、ビザ申請時に問われるケースがありますので、プランに含まれているかご確認いただくことをおすすめします。 帰国移送が可能となるまで、現地で補償が引き続き行われることも、万が一の際には重要となります。
よくある事例
- 日本の家族が危篤状態になり、一時帰国をし、また現地に戻って滞在を継続した
- 盗難に遭い、カード・現金類を全て失くし、現地滞在を継続するための緊急一時金(貸付)を受け取った
よくある事例
- 携帯電話のスリに遭ってしまった
- 航空会社に預けたスーツケースが壊れて出てきた
- 空き巣被害に遭ってしまった
- 自分の自転車を盗まれてしまった
よくある事例
- 遭難に遭い、民間の救援組織による捜索・救出活動が行われた
- 事故により、精神的・身体的な障害が残ってしまった
家庭医を受診
チェコではまず、かかり付けの医者(家庭医)または一般外来を受診し、必要に応じてそこで紹介状をもらって、さらに専門医を受診する流れが一般的です。 家庭医がない場合は、まずは最寄りの一般外来やクリニックの受診をご検討ください。(歯科医などは直接受診します)
受付で保険証明書を提示して受診
保険加入時に発行された保険証明書を窓口に提示して、診察・治療を受けてください。
必要なら紹介状をもらって専門医へ
処方箋を受け取った場合は、
薬局(Lékárna)で薬を購入
薬局(Lékárna)で処方箋を提出し、薬を購入してください。必ず領収書を受け取り、保管ください。
治療費請求書を受け取り、
病院への支払いを一旦済ませる
治療費請求書は窓口ですぐ発行されるか、後日郵便で病院から届きますので、受け取ったら期限内に、病院への支払いを一旦お客様の方でお済ませください。
保険金を請求
日本語でご請求いただけます。詳しくは以下のページをご覧ください。
緊急時に救急車を呼ぶ場合は「112」「155」
救急車または救急外来(週末や祝日、深夜など)を利用します。 警察の緊急番号は「158」です。
滞在許可申請(ビザ申請)は、日本出発前に在日大使館等で行う場合と、現地に入国してから管轄当局で行う場合があります。ご自身のケースでいずれが該当するかはビザ管轄当局にて確認してください。ワーホリビザ、学生ビザの申請は現地入国前に日本で行うのが一般的です。いずれの場合も通常、以下の書類が求められます。 また、申請時には事前のオンライン予約が必要な場合が多いので、管轄当局のサイト等で早めにご確認ください。
- パスポート
- 長期滞在手続きに関する申請書類一式
- 住民登録等の関連書類
- 保険証明書(滞在全期間をカバーするもの)
- 経済資金の証明(銀行の残高証明など)
- 顔写真(所定の規格)
- 入学許可書や学費支払い済みの証明(留学)
- 研究機関からの受入れ証明、雇用契約書(研究滞在)
必要書類は、申請する滞在許可の種類や居住都市によって異なる可能性がありますので、必ずご自身で、管轄当局の最新情報を確認してください。
当社では、ビザ申請に必要な保険証明書を
英語またはドイツ語でご用意します。
日本出発時〜現地の保険に加入するまでの期間、補償の空白期間が生じないよう海外旅行保険に加入すること
英語の保険証明書が迅速に発行されること(ビザ申請時に必要)
現地の保険ではカバーされていない部分を補うため、海外保険との併用を検討すること
日本出発日が変更になった場合に、保険開始日を変更(延期)できること
公立・プライベート病院で保険が適用されること
入院・手術費など高額になる場合はキャッシュレス対応が可能であること
一時帰国の際には日本でも保険が適用されること
病気、ビザが取得できなかったことにより渡航を中止する場合は、契約をキャンセルできること
現地での滞在予定が当初の計画と変わった時には、延長・中途解約ができること
サッカーの練習中の事故で靭帯を損傷
入院・手術、リハビリ治療と理学療法を行った。
入院と手術費用
約280万円
MRI検査等の諸費用
約20万円
リハビリ治療・理学療法※
約120万円
医療体操(計10回)※
約10万円
車椅子の費用
(1週間レンタル)
約4万円
合計
約434万円
どのプランも原則、入院・手術、必要な検査費用に補償上限額はありませんが、「エコノミー」ではリハビリ治療の補償はなく、 「※」の補償については「ファーストクラス」「ファーストクラスゴールド」のみ補償があります。 このお客様は「ファーストクラス」に加入なさっていたので、全額補償が行われました。
外出中、意識不明に
周囲の人が救急車を呼び、病院まで運ばれた。
救急車費用
約20万円
合計
約20万円
外来・入院治療ともに救急車搬送費用は100%補償が行われますが、非常に高額になりますので、保険選びの際には重要なポイントになります。
急な歯の痛み
親知らずの痛みとともに、その隣の歯の虫歯が見つかったので、親知らずの抜歯と虫歯の治療を行った。
虫歯治療+親知らずの抜歯
約12万円
MRI検査等の諸費用
約0.5万円
合計
約12.5万円
歯科治療は一般的に非常に高額になる傾向があります。このお客様は「エコノミープラス」に加入なさっていたので、上限額500ユーロまでの補償が行われ、残りはお客様のご実費となりました。 「ファーストクラス」「ファーストクラスゴールド」であれば、全額保険でカバーされたケースです。
日本の家族が緊急事態で一時帰国
日本の祖父が危篤状態に陥ったため、緊急で一時帰国し、その後また現地に戻り、滞在を継続した。
チェコー日本の往復航空
チケット費用
約30万円
合計
約30万円
現地での滞在期間が中長期にわたる場合、緊急事態で日本に一時帰国する事態に陥ることがあります。現地―日本間の渡航費用が緊急時保険でカバーされるのは非常に安心です。
滞在先住居で損害賠償事故
誤って床を水浸しにしてしまい、大家さんに床の張替え修理費用を請求された。
修理代請求費用
約90万円
合計
約90万円
このお客様は、賠償責任保険が含まれた「エコノミープラス」に加入していましたので、借家人賠償で全額補償されました。
言葉に不安のある慣れない異国の地で、病気やケガをしてしまうと、さらに心細いものです。 ステップインでは、そんな時こそ安心な日本語対応で、皆様をサポートいたします。
- 日本語で簡単オンライン申込み
- 保険加入に関するお問い合わせ、最適プランのご案内、お見積り
- 渡航前なら、保険開始日の変更
- 申請時に必要な書類を手配
- 保険金請求/還付までの手続きをサポート
- 現地で病院を受診する際のご不明点を日本語でご案内
- 日本語の保険約款で、補償内容をご案内
海外旅行保険に加入し、証明書を印刷もしくはデータで保管する(ステップイン保険は、渡航後に現地からでも保険加入可能)
保険会社の緊急連絡先を控えておく
滞在する街の医療機関や日系病院などを調べておく
持病がある場合は、処方箋や薬を日本から持ってくる
高額な荷物を現地に持ってくる場合は、その荷物の領収書などを保管しておく (荷物保険の請求時に必要)
自分が滞在する街の申請窓口や関連当局のサイトで、予約方法などを確認する
現地で銀行口座を開設/Wiseなどの海外送金口座を開設する (保険金の受取時などに便利、手数料が割安)
旅行日程、滞在国入国日などを証明する往復航空Eチケットを保管する (保険金請求時に必要な場合あり)
ステップインがご提供する保険は、ドイツ旅行保険大手HanseMerkur社と同社子会社のAdvigon社の保険です。現地滞在期間または保険契約期間が13カ月以上になるお客様につきましては、新規・延長契約ともに疾病保険の保険者がAdvigon社となります。(ドイツが主な滞在国となる場合は、ご契約期間4か月以上の場合)保険プランや補償内容等は同じですので、どうぞご安心ください。