初めてパリに来た人はもちろん、パリ上級者でもやっぱり来たら足が向かってしまう定番の観光スポットをご案内しましょう。
1 エッフェル塔
エッフェル塔は間近で見るともちろん迫力大ですが、パリの街を歩いていて、時々ちらりと垣間見えるエッフェル塔というのが私はとても好きです。何も長蛇の列に並んでまで絶対上まで登らないといけないわけでもありません。が、パりまで来たら登るのが当然と思っている方もやはり多いことでしょう。「今日はエッフェル塔に登るぞ!」と決めた日は、早起きをして出かけましょう。
観光客の行列は時間を追うごとに長くなりますが、朝1ならさほどでもありませんのでおすすめです。ちなみに。何もエッフェル塔に登らなくても、パリの街を一望することはできます。それは、パリ随一の高層ビル、モンパルナスタワーに登ることです。ここからなら、もちろんエッフェル塔を眺めつつパリの街をぐるっと見渡すことができますし、エッフェル塔ほど待ち時間が長くありません。
2 ノートルダム大聖堂
2019年4月に起こったノートルダム大聖堂(Notre-Dame)火災はフランスはもちろんヨーロッパ中で大ニュースになりましたが、懸命な消火活動によって2つの塔と正面部は損壊せずに残存しました。大聖堂の周りはいつも観光客でいっぱいです。シテ島に建つこの大聖堂、その横を流れるセーヌ川とその周辺の美しい風景が、これからも変わらずそこにあることを願うばかりです。
大聖堂の裏手にあるジャン23世広場の飾らない心地よさ、名もない季節折々の花が咲き、ベンチに腰掛けて誰かが本を読んでいて……、お気に入りのパリの一コマです。
3 ルーブル美術館
質問です。「パリで一つしか美術館を見ることができないとしたら、あなたはどこを見ますか?」ひねくれものの私は「ルーブル」とは答えませんが、でもやっぱりはずせないのがこのルーブル美術館(Louvre)です。美術館中庭に建つガラスのピラミッドを見るだけでもう目的達成という人(それは私)もいるかもしれませんが、ここまで来たらどんなに長い行列と人混みが待っていようとがんばって館内に足を踏み入れてください。
公式サイトからオンラインで事前にチケットの予約を済ませておくことがまずは何より大事です。そうすれば比較的スムーズに館内に入ることができ、入ってしまえば館内はとても広いので、「例外」を除いて思ったよりスムーズに鑑賞して回ることができます。
「例外」とはもちろん、レオナルド・ダヴィンチの「モナ・リザ」。「77㎝×53㎝」というこの小さい(実際に見てみると大抵の人はそう思います)大作の前には、溢れんばかりの人・人・人です(スリもかなり混じっていますので要注意)ので、気合を入れていきましょう。フランスを象徴する作品、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」、フェルメールの「レースを編む女」も必見です。
ルーブル美術館公式サイト https://www.louvre.fr/jp
4 サン・ルイ島
ノートルダム大聖堂を見て、そのままセーヌ川に見とれながら橋を渡ったら、そこはもうサン・ルイ島(Ils Saint-Louis)。あちらこちらのカフェは、夏場はもちろん冬でも外のテーブル席でお茶をする人たちで活気づいていて、散歩するのがとても楽しい所です。雑貨屋やワイン店など、パリのお土産を買うのにぴったりのお店が立ち並ぶ賑やかな通りもいいけれど、一本横の細い道を曲がると、瀟洒なアパルトマンの静かな息遣いが聞こえてきます。こんな所に住んでみたいなあ、と思わずにはいられない素敵なアパルトマンばかりです。
サン・ルイ島と言えば有名なのが「ベルティヨン(Bertillon)」のアイスクリーム屋さん。いつもお店の前に長い行列ができているので、見つけるのは簡単です。代々続く家族経営のお店で、「パリで一番美味しいアイス」と言われているので(本当に美味しい!)、行列に並んででもぜひ食べてみてください。綺麗な濃いピンク色をしたベリー系、定番のチョコやキャラメル系、すっきりしたシャーベット系、、、迷ってしまったらダブルといわずトリプルにしちゃいましょう。あ、値段はちょっとお高めです。
5 マレ地区
パリっ子たちの人気スポットの一つが4区にあるマレ地区(Marais)。オシャレだけど気取りすぎず、普段着のパリを見ることができる魅力的な界隈です。気さくで個性的なカフェも多く、どこに入ろうか迷ってしまうほど。ベーカリーやお惣菜屋さん、ワイナリーもたくさんあるので、立ち止まってお店のウィンドウを眺めているだけでも楽しい時間を過ごすことができます。眺めているだけでは我慢できなくなったら、テイクアウトで気軽にオーダーし、食べ歩きしながらお散歩を続けましょう。
お天気のいい日にはボージュ広場のベンチに座って(いつもたくさんの人がいて、なかなか空いたベンチを見つけることができませんが)、のんびり一息。パリで最も美しいと言われているこの広場は、日がな一日、おしゃべりに興じるパリジャンと観光客で活気に溢れています。
この地区の最寄り駅はメトロSaint-Paul駅。レトロなメリーゴーランドが回って、パリっ子たちの元気な声が響いています。この地区にはかの有名なピカソ美術館があり、建物自体も洒落ていてミュージアムショップも素敵なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
6 モンマルトルとサクレ・クール寺院
18区モンマルトル(Montmartre)界隈にあるサクレクール(Sacre-Coeur)寺院前の階段付近は、立つスペースを見つけるのが一苦労なほど観光客で埋まっていますが、そこから見るパリの眺めは本当に素敵なので、これほど人が集まるのも頷けます。ミルクベージュがかった生成り色の建物群とグレーに染まった空の色(もちろん青空のこともあります)が混じりあったパリの風景はとても趣があり、ここまで坂を上ってくる価値があります。
テルトル広場周辺の賑わいは、スリに気を付けながらさっと流して、そこから少し裏手に回ると、さっきまでの人混みはどこへやら、こじんまりとしたモンマルトル美術館やぶどう畑が見えてきて、散歩を楽しむにはちょうどいい静けさが広がっています。そこから、寺院側とは逆の方向に坂を下ってメトロLamarck-Caulaincourtの駅に着く辺りまで、シックなパリのアパルトマンを眺めながら、素敵な時間が過ごせます。
7 蚤の市
いつの間にやらパリ観光スポットの定番となった蚤の市。クリニャンクール、ヴァンヴ、モントルイユなど、パリ郊外に散在する蚤の市は、地下鉄で市内中心部からアクセスしやすいので、アンティークや古着、フレンチ雑貨系が好きな人はもちろん、そうでない人にもおすすめです。日曜日に開いているのも嬉しいところ。パリ市内のお店関連は基本的に日曜日は閉まっているので、市内を巡るなら断然平日の方が楽しい。なので日曜日のプランに蚤の市巡りはぴったりです。
くれぐれも気を付けるべきはスリ。駅周辺は治安が良いとはお世辞にも言えず、パリ市内からほんのちょっと地下鉄に乗っただけでこれほどガラリと風景や雰囲気が変わるのかと驚くほどです。人気の少ない早朝や夕方以降はできれば避けて、明るい時間帯に足を運び、できるだけ軽装で、そしてバッグなどは体の前に持ってくるようにしましょう。お財布や貴重品は、上着の内ポケットなどにしまっておくことをおすすめします。
8 シャンゼリゼ通り~凱旋門
ここも定番中の定番。ちょっと古いけれど、ここは敢えて「オー、シャンゼリーゼー!」と口ずさみながら歩くと、気分が一層盛り上がること間違いなしです。でもこの大通りを歩いているのは9割方が観光客。通り沿いにはカフェもたくさんあるけれど、観光客目当てだからかお値段も高めです。どちらかというと、昼間よりも日が暮れてライトアップされた時間帯に足を運ぶことをおすすめします。エトワール凱旋門(Arc de Triomphe de l'Etoile)を中心にぐるーっと走行する車の流れを見ているとなぜか飽きず、どうしてこれで衝突事故が起きないのか不思議でたまりません。
凱旋門の写真を撮るなら、ちょっと危ないけれど、通りの横断歩道の中央付近からだと凱旋門を正面からしっかり撮ることができます。でも、横断歩道の信号が赤に変わる前に渡ってしまわないと両側の車が走り出すので、ささっと写真を撮ってくださいね。
9 マルシェ
新鮮な野菜や果物、チーズやハーブ、お惣菜やワイン、日用雑貨まで、パリの台所に欠かせないマルシェ(市場Marsche)は、パリ市民の毎日の生活と密接につながっているので、パリらしいパリを感じたいならぜひ行ってみたいところです。市内各所にマルシェは立ち、大抵は曜日が決まっているので、地元パリジャンは決まった日に買い物かごをぶら下げて、いそいそと買い物に出かけていきます。
モンパルナス地区~7区にあるラスパイユ大通りのマルシェは、ビオ食材を扱っているのが特徴。シックなマダムたちが、新鮮なオーガニック食材を求めてやってきます。アクセスはメトロ12番Rennes駅から。
バスティーユ広場の近くにあるアリーグル市場は、もっと下町風で規模が大きく、何といっても値段が安いのが売り。元気のいいお店の主人に「ボンジュール!」と一声かけたら、その日のとびきりを選んでもらいましょう。アクセスはメトロのバスティーユ駅から。最後に。マルシェは基本的に朝市なので、お昼近くになると後片付けを始めるお店もそろそろ出てきます。早起きをして出かけましょう。
10 ディズニーランド・パリ
パリまで来て、ディズニーランドに行くべきか。答え「ディズニー好きな人にはおすすめです」。
11 ペール・ラシェーズ墓地
以前はパリ20区と言えばもうそこはぎりぎりパリ、というか、パリ郊外といってもいいような感じだったけれど、今では感度の高い洒落たお店も多く見られ、でも敷居の高くない下町風情は変わらなく、注目地区の一つになっています。その20区の中でも広大な敷地を占めているのがこのペール・ラシェーズ墓地(Pere Lachaise)。敷地全体の見取り図を見ながらでないと、どこを歩いているのか迷子になってしまうぐらいです。ジム・モリソンやオスカー・ワイルド、モディリアーニなど数々の有名人のお墓があることで知られています。
墓地と言っても、樹木の生い茂った大きな庭園の中を歩いているようで、石畳の道を進みつつ、墓碑に静かに寄り添う美しい彫像の姿を目の前にすると、しばし言葉を失います。パリ中心部の喧騒から離れて、心穏やかに静かな1日を過ごしたい、そんな時にぜひ足を運んでみてください。でも暗くなってくると少し心細くなってくるので、昼間の明るいうちに訪ねてくださいね。
12 ジヴェルニー村とモネの家
画家モネが晩年の約40年間を過ごしたジヴェルニー村(Giverny)は本当に可愛らしくて小さな小さな村。ずっと昔からの素朴な佇まいを残す小さな家々が立ち並び、時が止まったかのような静けさが漂う、一度訪ねたらずっと心に残る印象深い所です。ピンク色の壁と緑の窓枠の色合いが映えるモネの家は、代表作「睡蓮」のモデルとして知られる庭が何と言っても一番の見所。絵具のパレットを思わせる色彩豊かな空間にしばし身を預けて、小さなスケッチブックにちょっとスケッチしてみるのも気分です。パリからは電車で1時間弱と、気軽な日帰り旅行気分で行けるのも嬉しいところです。冬季はお休みに入りますが、季節折々の草花が咲き誇る春先から夏にかけて、お天気のいい日にぜひお出かけください。
クロード・モネ財団 http://fondation-monet.com/ja/
13 ジャルダン・デ・プラント
パリにある人気の公園と言えばルクセンブール公園の名がまず挙がりそうなところですが、あえてここではこの植物園(Jardin des Plantes)をご紹介します。国立自然史博物館に属するこの植物園は、前身がルイ13世時代の薬草園だったそう。パリのモスク、カルチェ・ラタンとセーヌ川に挟まれた5区にあり、広大な敷地内にはバラ園や温室、植物学学校などがあります。緑に囲まれた敷地内にあるメリーゴーランドからは子どもたちのはしゃぐ声が聞こえ、世界で最も古いものに数えられる動物園では、レトロすぎるほどレトロな空間の中、これまたのんびりした表情の動物たちが出迎えてくれます。気取らずに普段着で出かけるのにぴったり。家族みんなでお弁当を持って出かけたいスポットです。