ドイツのスーパーで買い物

「ALDI」「LiDL」「REWE」「Edeka」「Netto」「PENNY」。これらは何の名前でしょう?ドイツに来たことがある、もしくは住んでいる人ならすぐにわかるはず。そう、これらはすべてドイツの大手スーパー・チェーンの名前です。ドイツの町には至る所にスーパーがありますが、大抵はこれらチェーン店のいずれかです。チェーンによってディスカウント・スーパーとそうでないスーパーの住み分けがされているので、自分の懐具合や食材の好み、お店の雰囲気などによって使い分けると便利です。その地に馴染むにはスーパーから。ドイツのスーパーを上手に利用するために、知っておくと役に立つ情報が満載です。

スーパーの種類

ディスカウント・スーパー

ドイツ人の台所になくてはならない庶民派スーパー。食材全般に渡って単価が安く、その割には野菜や果物などの生鮮類はフレッシュなものが回転よく出揃っています。代表格は「ALDI」。ドイツの北部と南部で「ALDI Nord」「ALDI Süd」に分かれています。ドイツだけでなく、フランスやオランダなど近隣諸国にも進出している大手スーパー・チェーンです。「LiDL」も格安スーパーとして全国展開しているので、ドイツ人なら知らない人はいないでしょう。私はどちらかと言うとALDI派ですが、どちらも品ぞろえは似たり寄ったりです。ディスカウント・スーパーといっても、ここ最近はビオ製品やお手頃な高級食材のコーナーを設置する店が増えてきており、大抵のものは調達できてしまうので、お住まいの近くに一つ、馴染みのディスカウント・スーパーがあるととても便利です。

ディスカウント・スーパーに限ったことではありませんが、どちらかというとディスカウント・スーパーに多い難点、それはレジで並ぶ時間が比較的長いこと。大抵の店では3つか4つはレジが設けられているけれど(それがそもそも少ない?!)、全部開いていることは稀(!)で、買い物客の長い列ができるのは日常茶飯事です。混んでくると店員さんが随時レジの数を増やしてくれることもあるので、お客さんはそれを見計らって空いているレジに殺到します。なんとも分かりやすい図式が見られる、これも日常茶飯事です。

一般のスーパー

ディスカウント・スーパーに比べると少し値が張るけれど、その分品揃えが豊富で、高級食材まで広く取り扱っているスーパー。「REWE」「Edeka」といったチェーンが良く知られています。お肉やチーズ類などのコーナーが設けられていることが多く、欲しい分だけお店の人が量り売りしてくれるので、パック売りしか扱っていない格安スーパーに比べると(ほんの少しだけど)高級感がちらり。またドイツでは海岸地方は別として、一般的に新鮮な魚類は入手しにくいけれど、大抵これらスーパーには魚コーナーもあるので、「今日は肉じゃなくて絶対に魚の気分!」という時には行ってみるといいでしょう。日本のスーパーの足元には及びませんが、新鮮な魚が並んでいます。ただ肉類に比べると値段は全体的にかなり高めで、種類もそれほど多くありません。ちなみに、お肉の国ドイツでは、日本でいう「薄切り肉」は売っていません。生姜焼きとかしゃぶしゃぶとか、薄切り肉は何かと料理しやすくて助かるんだけど、ドイツ人の好みではないのかしら。お肉専門店などで頼んでみると、薄く切ってくれることもあるので、どうしても入手したい人は試してみて。

ビオ専門スーパー

ビオやビーガン向け食材を扱うスーパーも増えてきています。全般的に割高になるので、お財布に余裕のある時やこだわりのある人におすすめです。その他の一般スーパーでは手に入りにくいオリーブオイルとか、パンとか、調味料とか、紅茶とか、ワインとか、チョコレートとか……、普段使いとはちょっと違う自分のお気に入りを見つけたい時にはのぞいてみると楽しいです。食材以外にも、シャンプーや石鹸、子ども用品、オーガニック衣類などのコーナーがあるお店もあるので、気になる人はチェックしてみてください。

!豆に広告をチェック
大抵は週に1回、スーパーのチラシがどっさりとポストに入ってきます。翌週のお買い得品がずらりと並んでいるので、さっさと捨ててしまわずにじっくり見てみるといいでしょう。

買い物の手順

「手順」というほどのものではないですが、日本とはちょっとやり方が違うこともあるので、知っておくとスムーズに、そしてよりスマートに買い物ができます。

1 入口から入る。

当然と言えば当然ですが、日本のスーパーなら大抵は出口からでも店内に入れるのではないでしょうか。でもドイツのスーパーは普通、入口と出口は決まっているので、入口から出たり、出口から入ったりはできません。間違えると、びっくりするぐらい大きな音で防犯ブザーが鳴り響くことがあるので気を付けましょう。

2 買い物かごやカートを利用する

大抵は入口付近に買い物かごとショッピングカートが置いてあるので、その日買う予定の量によってどちらか適当な方を選びましょう。持参したかごやマイバッグなどに最初から品物を入れてもOKです。カートは大抵、その他のカートと一緒に鎖で繋がっているので、1ユーロ硬貨やそれに代わる専用コインを入れて、自分が使うカートを一台鎖から外します。

!買い物袋は通常無料ではもらえないので、マイバッグを持って買い物に出かけましょう。レジで10セントくらいからビニール製や布製の袋などは買えます。マイバッグを忘れてしまったとか、手では抱えきれないほど買い物をしてしまった場合には便利です。案外丈夫な作りなので何度でも使えるし、お店のロゴなどが入って結構オシャレなものもあったりするので、チェックしてみるといいかもしれません。

3 開いているレジでお会計

買うものが決まったら「いざ」お会計。いざって、そんなに気合を入れなくてもと思う人もいるかと思いますが、いえいえ、ここから先は気合を入れてください。

開いているレジのベルトコンベアに、かごの中の品物を全部出して置いていきます。置き終わったら、次のお客さんが自分の品物を置き始めるので、各自の品物の境が分かるように目印の棒を置きましょう。(次のお客さんが、待ちきれずにさっさと自分で棒を置くこともあります)

自分の番が来たら、レジ係の人が猛スピードで品物のバーコードを読み込んでいくので、自分はまたその品物を元のかごやカート、もしくは直接自分のマイバッグにどんどん入れていかなくてはいけません。ここでもたもたしていると、レジ係の人から「20ユーロ50セントよ」なんて素っ気なく金額を言われ、まだかごに入れ終わっていない物があってもとりあえず置いといて、あたふたと財布を取り出してお金を払わなくてはならなかったり、そして払い終わったと思ったらレジ係の人は早速次のお客さんの品物に取り掛かり、その品物がどんどん送られてくるので、自分はできるだけ早くその場から退散すべきで、残りの品物をかごに入れて、お釣りも財布にしまって……、もうてんやわんや状態です。慣れてこれば、慌てることなく自分のペースで進めることができますが、最初のうちはもう冷や汗タラタラです。

ここで冷や汗をかく理由の一つ。単刀直入に言わせてもらうと、レジ係の人が不愛想なんです(そうじゃない人もいますが)。ドイツに来た当初、私にはこれは相当のカルチャーショックでした。「なぜムッとしてるの?」って怖いぐらいでした。でも、このいかつい顔こそがドイツ人なんです(失礼)。彼らは別に怒っているわけじゃないんです。でもそういう雰囲気が漂っているというか、そう見えるんです。これには慣れるのにしばらく時間がかかりました(笑)。でも、慣れてしまえば何てことはない。案外親切なレジ係さんもいるので大丈夫です。

!スーパーでの支払いは、現金やECカード(ドイツの銀行カード)での支払いが普通です。少額でもカード払いOKです。クレジットカードで支払いができるスーパーもありますが、クレジットカードで払っている人を見たことはほとんどありません。

4 「チュース!」と挨拶して、買い物終了

日本ではレジを去るときに挨拶はしませんが(しませんよね?)、ドイツでは挨拶は欠かせません。何も言わずにそのまま立ち去る人は、私はこれまでに見た記憶がありませんし、何も言わずに立ち去るのはとても失礼なので、必ず「チューッス(Tschüss!=さようなら)」「シューネンターク(Schönen Tag! =良い一日を)」などと挨拶をしましょう。不愛想に見えるレジ係の人も、見えるだけなのでちゃんと挨拶してくれます。

!カートを使った場合は、品物を取り出した後でカート置き場に戻します。その際、鎖でその他のカートと繋げたら、最初に入れた硬貨をまた取り出すのをうっかり忘れないようにしましょう。

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スーパーで買えるもの

食材全般

生鮮食品、乳製品やチーズ類、肉類、お菓子類、各種調味料、ドリンク類など、大抵のものは揃います。野菜や果物はパック売りもありますが、欲しいだけ備え付けのビニール袋に入れて買うこともできます。肉類はパック売りのみのスーパーや肉類コーナーで好きなだけ量り売りしてくれるスーパーなどいろいろです。ソーセージやハム類はさすがドイツならではの豊富な品揃えです。チーズの種類もヨーロッパ各国からのチーズが手頃な値段で買えるので、いろいろ試してみたくなります。牛乳は、日本で通常売っているようなあまり日持ちがしない冷蔵保存のもののほか、常温保存ができる賞味期限が数カ月くらい長いものがあります。常温保存タイプの牛乳をまとめ買いする人も多いようです。

パン

ドイツはパン王国。パン好きなら毎日の食卓には事欠かないです。トーストパンもあるけれど、ドイツ人が食べるパンのスタンダードと言えばライ麦パンや黒パン、クルミやレーズンなどがぎっしり詰まった腹持ちが良さそうなどっしりパンです。ドイツを代表するブレッツェンも、シンプルなもの、ゴマ入り、ケシの実入りなどいろいろ並んでいます。

菓子類

クッキーやチョコレート、グミやボンボン(飴のこと)など、何でもありますが、ヨーロッパはやっぱりチョコレートがおすすめです。ドイツのものだけでなく、スイスやベルギーのチョコも買えるのが嬉しいです。それから、ドイツと言えばやっぱりグミ。グミの代名詞「Haribo」はいろいろな種類や形のものが揃うので、日本へのお土産にもぴったりです。一つ、日本と違うことと言うと、チップス類がお菓子コーナーには置いていないこと。どこに置いてあるかと言うと、ビールやジュース、ワイン類コーナーの近くです。なぜ?ビールと一緒にチップスを買う人が多いから??

ビールやワイン類

ドイツと言えばビール。地元ビールから全国区のビールまで揃います。ワイン党にはドイツワインもおすすめ。モーゼル地方などのワイン産地の白ワインは有名です。もちろんフランスやイタリアなどの欧州ワインも並んでいます。ワインは日本に比べると驚くほど安価で買えるので、ワイン好きには嬉しいです。
ドイツでは、車でスーパーに来てまとめ買いをする人が多いので、飲み物もバラ買いではなくて、ミネラルウォーターでもビールでもケース単位で買う人が多いです。もちろん1本、2本と欲しいだけ買っても大丈夫です。ミネラルウォーターはガス入りとそうでないものとあるので、ラベルをしっかり確認してから買いましょう。

!デポジット付のペットボトルなどを回収
ドイツではデポジット制が導入されているので、ペットボトルは大抵5セント~25セントぐらいのデポジット付です。スーパーの入口付近などにデポジット付ボトルの回収スポットがあるので、うっかり容器をそのまま捨ててしまわずに、ちゃんと返却してデポジットを戻してもらいましょう。

日常品

衣類や日常雑貨、ペット用品などもスーパーで調達できます。季節によって、春ならガーデニング用品、新学期が始まる頃には文房具類、クリスマスが近づいたらクリスマス用の雑貨など、いつも「広告の品」が変わるので、買い物ついでに日常品コーナーにも立ち寄ってみるといいでしょう。

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スーパー以外も賢く利用

各国食材店
ドイツにはトルコ系のお店がたくさんあります。野菜や果物(時にはスーパーではあまり置いていない種類のものも!)が手頃な価格で並んでいたり、お米や豆類、ヨーグルト、チーズ、オリーブ、お惣菜など「ならでは」の食材がいろいろ揃います。見たこともない(食べ方も今一わからない)食材も並んでいて結構楽しいです。

マルクト
新鮮なものを買いたいなら断然おすすめは市場(マルクト)。町によって、大抵は週に2度ぐらい市がたつので、お天気のいい日には買い物かごをぶら下げて足を運んでみると楽しいです。

ドラッグストア
ビン詰めのジャムやパテ類、紅茶、パスタやコーンフレーク類、各種調味料、チョコレートやスナックなど、生鮮食品以外は意外とドラッグストアで揃ってしまうほど品揃えが豊富です。特にビオ製品は充実しているので、食品コーナーを賢く利用してください。

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