ドイツでカルチャーショック

所変われば何とやら。ドイツでの生活は日本人である私たちには日々、ちょっとした驚きの連続です。でもせっかくドイツにいるんだから、それもこれも受け入れてポジティブに毎日過ごしたいですね。
ここでは、ステップイン・スタッフがこれまでに大なり小なりびっくりしたドイツでの体験をまとめてみました。いくつぐらい皆さんに共感してもらえるでしょうか。
個人的な体験や印象に基づいた話もかなり入っているので、「えっ、そう?」と思う方もいると思いますが、そこはご了承を。笑って済ませられることから結構真面目な話まで、いろいろ取り混ぜてみました。
「住めば都」とはよく言ったもの。最初はショックでも、慣れてしまえば何のことはない。日々、楽しく、そしてたくましくドイツをエンジョイしてください。

ドイツの家事事情

晩ごはんは“冷たい”

ドイツには「カルテス・エッセンKaltes Essen」という言葉があります。これはずばり「冷たい食事」です。料理せずに、すぐに食卓に並べて食べることのできる食事のことをいいます。代表的なものは、主食であるパン、そして付け合せのハムやチーズ、ジャムなど。まるで朝ごはんのようです。料理したものではないので、温かくないんです。

朝昼晩と基本的に1日3食で育った私たち日本人にとっては、「冷たい食事」は正直なところ味気なく感じることもあると思います。ましてや晩ごはんが「冷たい」なんて。どちらかと言えば3食の中で最も晩ごはんに重点を置くのは日本人ですから、このドイツの習慣にはなかなか馴染みにくい。

正直なところ、私は今でもカルテス・エッセンは苦手です。やっぱり何か温かいものを食べたいです、特に冬場だったら。もちろんドイツでも、子どもがいるとか家族構成によっては温かいものが食卓に並ぶこともあります。ちょっとしたスープを添えてみたり。でも、晩ごはんはカルテス・エッセンという家庭はやはり圧倒的に多いように思います。じゃあ、ドイツ人はいつ「温かい食事」をとるのかって?それは昼食です。ドイツでは、お昼ごはんにしっかりした食事をとるのが一般的です。

洗濯物は地下に干す?

日本のようにカラっと晴れた天気が残念ながら圧倒的に少ないドイツ。曇りや雨の日は日本に比べて比較的多いと思います。だけど、ドイツ人だってもちろん洗濯はするので洗濯物を干さないといけません。日本なら洗濯物を干すといったら戸外が普通でしょう。お日様に当てますよね!マンション暮らしだって、洗濯物はベランダに出すでしょう普通。

ところがどっこい。ドイツでは外ではなくて家の中、それも地下の洗濯コーナーなどに干すことが多いのです。晴れた日には外に干すことももちろんありますが、屋内の物干し場に干すのも一般的です。これも私は最初のうち、とても抵抗がありました。だけど、晴れの日が少ないからどうしようもないんですよね。ぐすん。

衣替えは必要なし

日本の皆さん、今さらですがドイツはとても寒い国です。私も日本にいた頃は、北欧じゃあるまいし、これほど寒いとは思っていなかったんですが、ほんの短い夏を除いて、しっかりした上着はいつも必要です。ここには、日本のような美しい四季とか季節の移り変わりとか、そういった情緒はあまりありません。寒いか暑いかのどちらか。それに暑い時期はほんの少しだけで、後は寒いです。

また何と言っても、朝晩の寒暖の差がものすごくあります。朝出かける時には分厚い冬のコートを着て、日中はTシャツ一枚で十分、なんてことも日常茶飯事です。なので冬のコートは年中活躍します。クローゼットの奥にしまいこんでしまってはだめです。常にスタンバイさせておいてください。つまり、日本でいう衣替えなんて、ドイツでは全く必要ないんです!ものぐささんには楽と言えば楽かしら?

ドイツの数字事情

数字は逆から(日付、二けた数字の数え方)

これが案外ややこしい。例えばドイツでは日付はこう書きます。

  • 03.05.17 これは「2017年5月3日」のこと。日本だったら「年月日」の順番に書かれるのが一般的ですが、ドイツではその逆、「日月年」の順番です。「年」はあまり問題ないかもしれないけれど、「月」と「日」はどっちがどっちだか、一瞬分からなくなってしまうこともあります。

  • 23 例えばこの二桁の数字。日本語では「にじゅうさん」と十の位から読みますが、ドイツ語だったらその逆「ドライ ウント ツヴァンツィヒ」。「3と20」というふうに読みます。まず一の位、それから十の位が続きます。ドイツ語を勉強した人にはもちろんお分かりかと思いますが、この数字の読み方は日本人には少々難しい。慣れるしかないんです。でも、ドイツ人だってこの数字を書くときには十の位、そして次に一の位を書きます。読むときみたいに、一の位からまず書くわけじゃないんです。ご参考まで。

  • 5時半 時計の読み方も日本人には悩ましい。日本語では、5時半は「5時+(1時間の)半分」と考えますが、ドイツ語で5時半という場合は「6時-(1時間の)半分」と考えるので、「halb Seks ハルプ ゼックス」と言います。この時計の読み方、頭の中でいろいろ考えずにすらっと口に出てくるまで私、どれぐらいかかったかしら。

1階は2階?

これも慣れるまではややこしい。日本では「1階」といえば建物の入り口を入ったそこがもう「1階」ですが、ドイツではそこはまだ「1階」ではありません。階段を上ったそこが初めて「1階」なんです。そしたら、日本でいう「1階」はドイツでは何なの?0回??その階はドイツ語では「Erdgeschoss」といい、訳すなら「地上の階」とでも言いましょうか。とにかくそこは「1階」ではないんです。ああ、ややこしい。

ドイツの街中事情

ポケットティッシュは買うもの

日本だったら街中で無料で配っているポケットティッシュ。日本にいた頃はその有難みをあまり感じずに、時には「要らないです」なんて断ったりもしてましたが、ドイツで暮らす今ならわかる。あのサービスは素晴らしかった。ドイツでは、誰も無料でティッシュなんて配ってくれません。欲しいなら、自分で買うんです。ポケットティッシュは買う物。ケチな私は今だにこの事実を受け入れられません。

日曜日はお店は閉まっています。

ドイツでは、日曜日は基本的にお休みの日です。スーパーや各種専門店は閉まっていますので買い物はできません(飲食関係のお店は大抵開いています)。なので日曜日の街中は結構閑散としていてちょっと寂しいくらい。ウィンドウショッピングをしながら散歩をしている人がちらほらいる程度です。「あっ、牛乳が切れてた!」なんて日曜日に泣かなくてもいいように、週末が近づいたら冷蔵庫の中身をチェックしておきましょう。

自分の誕生日は自分で祝う

日本では誕生日は「祝ってもらうもの」だったと思うんですが、ここドイツでは誕生日は「自分で祝うもの」。これもちょっとした驚きでした。例えば学校。子どもたちは自分の誕生日にママが作ってくれたケーキやマフィンなどをクラスメートの人数分持っていきます。そして誕生日の歌を歌ったりしてお祝いをします。職場でもそう。自分の誕生日にケーキなどを家から持ってきて「今日は私の誕生日だからお祝いです」ってな感じで、同僚に振る舞います。そう。ケーキはだれかが「ハッピーバースデー!」と言って持ってきてくれるんじゃないんです。自分で「今日は私の誕生日よ。みんな食べて!」といって用意するものなんです。

ちなみにドイツでは、いい年をした大人でも自分の誕生日をお祝いしてゲストを招いたりします。お誕生日会をするのは小さな子どもだけの特権ではないんです。特に、50歳、60歳など、キリのいい年齢のお誕生日はとても盛大にお祝いをする人が多いですよ。

人前で鼻をかんでも良し

これにはドイツに来た当初、個人的にかなりびっくりしました。もちろん日本でも人前で鼻をかんだって構わないんですが、こちらの人ほど堂々とはかみません。一目をできるだけ避けて遠慮がちにかんだり、トイレに行ってかんだりしているのではないでしょうか。

こちらの人は違います。電車の中でもカフェでも、鼻がムズムズしてきたらさっさとティッシュを出して、ビーっと大きな音をたてて気持ちよさそうに鼻をかみます。オシャレに着飾った女性も例外ではありません。ここでは、鼻をかまずに鼻をすすることの方がマナーが悪いと思われています。鼻をすすっていると、回りにいる親切な人からティッシュをもらったりすることもあります。だから鼻をかむのはOKです。誰にはばかることもありません。思いっきり、気のすむままチーンしましょう。

自転車用道路を歩くべからず

ドイツでは一般的に、自転車用道路がしっかり設けられています。車道の脇が自転車用道路になっていることが多いですが、歩道でも比較的幅が広い場合は歩行者部分と自転車走行部分に分けられていることがよくあります。 ドイツでは自転車愛用者がとても多く、余暇にサイクリングを楽しむ人も数多くいます。なので、平日も週末も自転車で走っている人を本当によく見かけます。ドイツ人の自転車マナーは上々です。だから逆に、マナーを守っていない人にはとても厳しいです。うっかり自転車用道路をブラブラと歩いていようものなら、後ろから「チリンチリン(どきなさい!)」と注意されるのが落ちです。気を付けましょう。

病院の予約はあってないようなもの

病院で診察を受けたいときは、基本的に電話で予約を入れる必要があります。病院を受診する際に気を付けたいことなどは「病院で診察を受けるとき」で詳しく書きましたのでここでは省きますが、予約に関して一言。10時に予約を入れているんだから、10時に自分の診察の番が回ってくるって?ないないないです。1時間ぐらい待たされることだって稀ではありません。それじゃ、何のための予約なの?って声が聞こえてきます。ほんと。何のためなんでしょう?

ドイツのスーパーマーケット事情

レジ係は笑いません。

これは日本人ならかなりびっくりするんじゃないでしょうか。私は当初、びっくりしたというより怖かったですね、スーパーでの買い物が。ここではレジ係さんは、日本のようにニコニコ笑ったりしないんです。別に怒ってるわけではない(と思う)んです。無愛想なだけでしょう。でも、ちょっとぐらい笑ったっていいのに。

それにドイツでは「お客様は神様」ではありません。対等です。だから過剰なサービスは一切なしです。過剰どころかサービスなさすぎです。もちろん時には優しい店員さんがいるお店もあります。そしてドイツ人だって、優しい店員さんやサービス精神旺盛な店員さんは大好きです。とても好かれます。なのに、このサービスの悪さは何なんでしょうか。

レジではもたもたしない。

レジでは、買い物かごに入っている品物は自分でベルトコンベアーにちゃかちゃかと全部載せる必要があります。レジ係はレジを打つだけで、手伝ってはくれません。載せるのはまあでもそれほどもたもたせずにできるんですが、その後、レジ係がレジを通した品物がどんどん流れてきますので、それを今度は持参したマイバッグにさっさと入れていかなくてはいけません。どんどん袋に詰めていかないと、流れてくる品物がどんどん溜まっていってしまいます。

おたおたしているうちに、「30ユーロよ」などとレジ係に言われ、そしたら袋詰め作業を一旦中断し、お金を払わなくてはいけません。そして払い終わったと思ったら、レジ係は次のお客さんのレジを打ち始めます。そして、そのお客さんの買ったものがまたベルトコンベアーで流れてきます。なので自分はとっとと袋詰めを終えて、その場を去らないといけないんです。もー、忙しいったらありゃしない。

スマートに一連の作業を終えられた時はでも気分爽快です。「チューッス!(さよなら)」と思わずニンマリしちゃいます。

ドイツの列車事情

遅れるの当たり前

ドイツ人は時間にルーズな国民ではないと思います。比較的。だけど、ドイツの電車は遅れます。もうこれはしょうがないと思うしかありません。ドイツ人も電車の遅れには慣れっこです。でもやっぱりむかつくので、電車が遅れるアナウンスがホームに流れると、みんな口々に「〇〇〇!」と悪態をついています。一緒に悪態、ついちゃいましょう。

車内では寝ない

日本だと、車内でうつらうつら眠っている人をよく見かけますが、ドイツでは車内で寝ている人は日本に比べて圧倒的に少ない印象を受けます。ドイツに来て間もないころ、私はよく列車の中でうとうとしてたんですが、ある時気づきました。「私以外、寝ている人がいない」ということに。何ででしょうね。個人的に大きな謎です。

痴漢がいない

痴漢と言えば、混んだ車内に現れるもの。私は、ドイツの列車内で痴漢にあったことも、痴漢を見たことも今まで一度もありません。そもそも車内が混んでいることも稀です。だから痴漢も出現しません。

おしくらまんじゅうはあり得ない

ドイツ人にとって、日本のラッシュアワーの「おしくらまんじゅう」状態の車内はあり得ません。ドイツ人は、満員列車に乗るぐらいなら一本後の列車に乗ります。ギューギュー詰めは大嫌いです。日本人の私からすれば、「もうちょっと詰めることができるのに」と思うような状況でも、ドイツ人にとっては「もう無理。満員よ」となります。ドイツの列車事情については、「ドイツで列車に乗る」で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

そして最後に。ドイツの人々

悪態は堂々とつく(〇〇言葉も使ってます)

ドイツ語にはもちろん、悪態をつくときの言葉があります(ここには書きませんが)。当然、「この言葉は使わない」と子どもたちは学校で習うわけですが、まったく誰も覚えちゃいない。街を歩いていたら、この言葉のオンパレードです。思春期の若者ならまだしも、いい大人も平気で使っています。でも、傍で聞いていて気持ちのいいものではもちろんありません。ぐっとこらえるか、表現を変えるか、もしくは一人の時に思いっきり大声で叫びましょう。

はっきり自分の考えを述べるべし

これは、ドイツで生活する際の鉄則です。これさえ忘れなければ、大抵のことはこの国ではうまく回っていきます。日本では、全体の輪を重んじて、自分の意見や考えを主張しすぎることは控える傾向があると思うんですが、ここではそうではありません。もちろんドイツでも協調性は求められます。でも、自分が思っていることははっきりと口にする、これは良しです。話し合いの場などで、ふんふんと回りの人の意見を聞いているだけでは、「この人、何も考えてないのかしら?」なんて思われちゃう可能性大です。

周りの人の考えを尊重しつつ、でも自分はこう思う!ということを堂々と口にしましょう。だからと言って、誰も変に思うことはないので大丈夫です。(もちろん、明らかに変なことを言っていたら変だと指摘されますが)いい意味で「私は私」でいきましょう。自分をしっかり持つこと。これはドイツでなくても言えることではありますが、私はドイツに住み始めてからこのことを身をもって実感するようになりました。皆さんはいかがでしょうか。

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